股関節の痛みを治したい!原因から予防まで徹底解説します
歩くたびに股関節に痛みが出る・・あぐらが痛くてかけない・・・。病院では手術の必要があると言われたけど、出来るならしたくはない。そんなお悩みの方に知ってほしい事があります。 こちらでは、股関節痛の原因を解説するとともにその対処法に触れ、急性・慢性の痛みの違いも解説していきます。そして、最後には予防のための生活習慣も書いていきますね。 股関節の痛みの原因はお腹にあり 慢性の股関節痛 慢性の股関節痛(前後問わず)がある人の共通点が一つ。足がむくんでいるということ。つまり、循環が悪く股関節だけでなく膝と足関節の動きが悪くなっていることが多いのです。 そして、体内の循環が悪いので膝や足関節には水が溜まりやすく腫れていることも多いです。原因の一つとして、胃腸に負担をかけていることも多く見られます。 こういう方は、股関節の動きも悪いので、あぐらがかけず鼡径部(そけいぶ:足のつけ根)の部分を押すと圧痛があります。 急性の股関節痛の場合 対して、急性の股関節痛の場合、風邪ひきから起こることもあります。普段から負担をかけているという事もあると思いますが、急に痛みだすのも体内の循環が滞った時によく起こる症状の一つです。 急性・慢性どちらも内臓負担が原因のケースが大半 慢性と急性の股関節痛はともに内臓に負担がかかって起こることが大半で、慢性の場合は消化器系、急性の場合は呼吸器系が原因で起こることがほとんどです。 次は、内臓への負担から股関節痛が起こるメカニズムについて書いていきます。 内臓と股関節痛の関係 まず、慢性の股関節痛の場合だと、消化器系に負担をかけている方が多いのが特徴です。甘いものをたくさん食べたり、間食が多い、炭水化物の摂取量が多いなどの特徴があり、胃やすい臓に負担をかけています。 そのため、胃やすい臓に血が集められるので、全身の血の巡りが悪くなります。また、東洋医学からみると、甘みは身体を潤す作用がありますが、過ぎれば膝に水が溜まるなど水毒(水分の停滞)を引き起こします。 この水毒がある人は朝起きた時に痛みが出やすいという特徴もあります。また、雨や寒さで痛みが悪化し、お風呂などで温まるとマシになります。 人間の体はタンク一杯のガソリンで工場を稼働させているような状態なので、稼働させる量が増えれば、多く必要となる場所ができ、足りないところは節約し、使わずに溜めてしまうという機能があります。 これを体内の循環で考えると消化器系の内臓で栄養を使い過ぎると、足には回らなくなり、結果として、股関節には水毒が溜まり、動きが悪くなることで痛みを引き起こすようになります。 このような状況の方は股関節痛の他に耳鳴りやほてり、倦怠感、不眠、目の充血などを引き起こすこともあります。 ですので、整体やマッサージ、鍼灸と治療法はありますが、同時にしっかり温めることと、甘いものや炭水化物を控え水分をとることも大切です。 次は、呼吸器系が原因となる急性の股関節痛について書いていきます。 急性の股関節痛 風邪をひくと肺の機能が落ちます。東洋医学においては、肺は全身へと水分(栄養分)を行き届かせるという機能を持っています。 元気な人が一週間前から急に股関節が痛くなりだしたというのは、風邪引きで肺の機能が落ちてきた時になる事が多いのです! たいていの方は風邪と股関節痛に関係があるとは思わず、悩んでいることが多いようです。この場合、まず風邪引きを治すようにする事が先決で、身体を温めて安静にすることも大切です。 しかし、風邪が治っても痛みが残るようであれば、お風呂や軽い運動で汗をかき、スポーツドリンクなどで水分をしっかりとることで、全身の循環が良くなります。 ただし、何と言っても大切なのは予防です。急性・慢性の股関節痛を問わず、痛みが出るというのは生活習慣に問題があるので、次は気を付けたい生活習慣について書いていきますね。 痛みを予防する生活習慣 まず、実践してほしいのは腹8分目と、水分を摂ることと、寝る前の食事を控えることです。寝ている間というのは、内臓を休める時間であると同時に、全身を潤すための時間でもあります。 この時間に消化にエネルギーを使っていたり、体内の水分が不足していたりすると体内の循環は滞ってしまいます。 また、夜の10時から朝の2時にかけては、体内の修復を行うゴールデンタイムと呼ばれているので、夜更かしは可能な限り控えましょう。 暴飲暴食や睡眠不足を続けていると徐々に内臓は弱っていくので、急性・慢性を問わず痛みやすい身体になってしまいます。 体内の循環が滞った状態を東洋医学では水毒(水分の停滞)とお血(おけつ:血液の循環不良)と呼び、共に万病の元と考えています。 例えば、水毒とお血はバセドウ病(甲状腺の機能が亢進し過ぎる病気)の原因になるとも言われています。まだ、病気と診断される前の状態でも頻尿や疲労感、手足のふるえ、イライラなどの症状が現れる事も知られています。 まとめ 痛みというのは出た場所にばかり注意がいきますが、大切なのは痛みを修復できない身体の状態にあります。 そして、そんな身体の状態は一朝一夕では作られず、日々の生活習慣から来るものだという事を覚えておいて下さいね。 その上で、痛みが出た時は生活習慣を見直す良い機会だと考え、治療に臨まれることをおすすめします。 筆者プロフィール 福原 真一郎 ほのか整骨院 大阪府枚方市出身。整骨院・リラクゼーション・訪問マッサージの分野を経験し、今に至ります。 鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格を持ち、現在は東洋医学の五行色体表や相生・相克関係を応用した治療を行っています。 治療後にはストレッチや五行色体表を応用した食事指導、生活習慣のアドバイスも行います。
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