こんにちは。 「はりきゅう治療院源光」 院長の松本です。 古今東西、どのような健康書にもウォーキングが書いてありますね。 そこから分かるように、ウォーキングは健康法の王道です。 ウォーキングと一言で言いましても、いろいろな歩き方があります。 ダイエットを目的とするのであれば、やや速足で歩くのが良いでしょう。 しかし、人それぞれ体格や体調もちがいますので、一概に「それだけがいい」という訳ではありません。 ただ健康増進、健康養生などを考えたときに万人に共通するウォーキング方法は「心穏やかな散歩」です。 「心穏やかな散歩?ただゆっくり歩くということ?」 そう思った方が多いのではないでしょうか? そこで今回は、「心穏やかな散歩」とはどんなウォーキングなのか、それによって得られる変化はどんなものなのか、についてお話させていただきます。 ぜひご参考にしてみてくださいね。 無理をしない、他人と張り合わないことが大切 ウォーキングをすると言うと、気合いを入れて歩く方がいます。 靴も服装もばっちり決めてから、肩で風を切るように歩く。前を人が歩いていたら追い越し、追い越されたら抜かすために必死に歩く、というような。 実際、私もそのような歩き方をしてきた方を目にしてきました。 ハッキリとお伝えしますが、この歩き方は健康にはよくありません。 まず気合いを入れる必要はありません。 肩に力が入ってしまっては、血液循環が悪くなってしまいます。 また競争意識は健康には大敵です。 健康は誰かとの比較ではなく、自分自身との対話から生まれます。 歩く速さは人それぞれで良いのです。 前を歩く人と自分の足の長さは、年齢は、体力はちがうのですから。 健康のためにはじめたウォーキングも、張り合って無理をするようでは本末転倒です。 自然治癒力を高めることで健康に ウォーキングは心穏やかに行ってください。 気ままな散歩が一番です。 心を穏やかにして自然と、自分と対話しながら歩きます。 空を見て季節を感じ、雲を見て風を感じて、野に咲く花を見ながら自分の身体と心に対話するのです。 すると不思議と生まれてくる感情があります。 自分自身や、その周りに対する「感謝の気持ち」です。 この身体でここまで頑張ってきた この身体でこの先も歩かなければならない ありがたいなあ この身体で生きてきて、この身体で生きていく 天地自然の中、自分は自然の恵みで生かされている ああ、ありがたい、ありがたい 感謝の気持ちは、心を穏かにするだけでなく、身体にも影響していきます。 「自然治癒力」というものをご存知でしょうか? これは人間であれば誰しも初めから備わっている機能で、身体に起きた不調や症状を自力で回復する働きがあります。 その「自然治癒力」が、心を穏かにすることで爆発的に高まるのです。 そうすることで、不調を起こしにくいお身体=健康を手に入れることができます。 さいごに さて、いかがでしたでしょうか。 今回はウォーキングについてお話させていただきました。 健康法とは、何かをすれば健康になるということではなく、自分の心がそれでどう変化するにかかっています。 穏やかに感謝の気持ちを持ち、自然と一体になる。…そのような心の在り方であれば何をしても良いのです。 そのような心になりやすいのが、「心穏やかな散歩」です。 ぜひ、ご自身の身体と自然と対話しながら、ゆっくり歩き、自然治癒力をごくごく自然に高めていかれてください。 著者:松本光保 出版社:明窓出版 筆者プロフィール 松本 光保 はりきゅう治療院源光 院長 鍼灸師、国際中医師、東京薬科大学非常勤講師 作家 サラリーマンを辞め一人旅をし、土佐の海を目の前にして「鍼灸師になりなさい」 という啓示を受ける。 臨床の傍ら作家としても活動する。 趣味は令和元年から始めたピアノと、野良猫と遊ぶこと。 主な著書 「今度は私が助ける番」「絆療法」(本の泉社) 「鍼仙雲龍」(明窓出版)「詩集Life」(ムゲンブックス)
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筆者プロフィール
松本 光保
はりきゅう治療院源光 院長
鍼灸師、国際中医師、東京薬科大学非常勤講師
作家
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