去年の秋にぎっくり腰になり、整骨院に通っている間に
四十肩になっていたと思われます。
時々肩が痛くなるけれど
腰の方が痛くて肩に意識がいきませんでした。
いよいよ痛くなったのは10月終わりから11月に入った頃だと思われます。
腰の調子もその頃は悪く、
肩は痛くて動かせず1月に入り
激痛は少しづつ治まってきましたが拘縮が強くなってきました。
2月に入り
拘縮がさらにきつくなってきて動かそうとして痛みが走るのでそこで整形外科に行きました。
四十肩の拘縮が重度だからリハビリをと言われ、2月中頃からリハビリに通っています。
1ヶ月半ほどリハビリに行っていて
リハビリの先生には周りの筋肉の緊張は少しづつ取れてきていると言われ、拘縮については先生が上げてくれる分には120度前方に。
真横は全然です。
可動域はあまり改善していませんが
少しづつ脇が開くようにはなってきています。回復の仕方について聞くと
リハビリの先生は重度の人はこんな感じと言われますが
診察の先生に
ヒアルロン酸打たないと、一生腕上がらなくなるよと言われ、
ヒアルロン酸注射をうちじめました。今三回目です。
時間はかかる、気長にやっていこうと、やっと少し前向きに慣れたところに
3回目の注射の時に拘縮がきついから手術した方がいいと言われました、、、
手術しないと治らないのでしょうか、、
少し時間がかかってもいいから手術なしで
良くなりたいのですが
診察の先生のセリフに恐怖で家に帰り泣きました、、
一生治らない事もあるのでしょうか、、
ゆきまりもさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
>四十肩が一生治らないこともあるのか?
「治る」の定義を「100%の完治」とするならば、一生治らないまま生涯を終えた方も過去にはいたかも知れませんが、すべての人に対して追跡調査が行われたわけではないので「わからない」というのが本当のところです。
しかし、四十肩をよくするためにやるべきことは単純です。
・適度な運動(肩局所と全身運動)
無理のない範囲で。四十肩に対して、コッドマン体操や棒体操が有名です。いずれも自分一人で行う運動のため、痛みの加減を調節しながらできるというメリットがあります。その他にもいろいろありますので調べてみてください。
・十分な睡眠
睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、治癒力を低下させます。痛みや心配のためによく眠れないことはありますが、そういった意味でも運動は有効です。
・栄養バランスの取れた正しい食事
筋、腱、靭帯、骨、血液など、すべての細胞組織の再生のためには栄養が不可欠です。また食品添加物や甘いもの(砂糖など)は炎症を悪化させることが知られています。小麦についても同様のことが指摘されています。
・ストレスの軽減
楽しいという思いや心の落ち着きは治癒力を高めます。逆にストレスによって痛みの感受性が増し、痛みを強く感じるようになります。
・入浴時には湯船に浸かる。
冷え(性)は病気の治癒を遅らせます。しっかりと体(心も)を温めましょう。
世の中には無数の治療法がありますが何をやるにしても、またやらないにしても、ここに記したものは外さないほうがいいと思います。程度にもよりますが、四十肩は数年を掛けてよくなっていく人も珍しくありません。様々ある症例の中で、一回の治療でよくなったなどの話は例外的なものと考えた方がいいでしょう。手術も選択肢の一つで、内視鏡下でできる手術もあります。しかし、気持ちが落ち着いていない時の決断は避けるのが賢明だと思います。手術により確実によくなる保障もありません。単なる四十肩ではなく肩腱板の完全断裂(六十歳以降に多い)ということであれば手術も致し方ないとなるのかもしれませんが、そうでないのなら本当に手術しか方法がないのか、しっかりと検討したほうがよいかと。セカンドオピニオンを受けるのも悪くはありませんが、次のドクターにも手術を勧められた場合、「さて、どうするか」となります。
参考までに、私自身、患者として四十肩(五十肩)の経験者です。私の場合「発症、進行、緩解、治癒」とほぼ教科書通りの道程を辿りました。それほど重症ではありませんでしたが、その間おおよそ1年弱、自分でできる範囲のことは行っていました。現在は痛みも可動域制限もまったくありません。ちなみに私が当事者だった場合、手術を受けることは極力避けます。
おかれた環境や本人の性格にもよりますが、「生活に支障はあるものの四十肩で死ぬことはない、あまり思い詰めずにやるべきことを淡々とやるだけ」と日々を過ごされている方も大勢います。
※ヒアルロン酸について
「ヒアルロン酸の注射を打ってよかった。すごくよくなった」という話はあまり聞いたことがありません(以前の私の勤務先でも処方されていました)。これはヒアルロン酸に対する期待が大きすぎるため、思ったほどの効果が感じられなかったということかも知れず、その効果を否定するわけではありません。
お大事にしてください。
50代女性女性です。
元々冷え性気味ではありましたが40代後半から手や足先の冷えがひどくなってきました。
50代に入ってからは下半身、特にお尻から膝にかけての冷えが出始めました。
常に太ももは冷たく毛布などで温めると更年期のせいなのか首からは上あつくなりぼーっとしてくるのに肝心な冷えている場所は冷たいままで困っています。
いろいろ情報を集めて足首や仙骨付近にカイロを貼ってみたり半身浴をしてみたり、食事に気を配っていますが根本的な改善にならず困っています。
はなこさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
東洋医学では体を温める力が弱いものを「陽虚」といいます。特に加齢に伴うのであれば「腎陽の虚(腎陽虚証=腎気の衰え+冷え)」と考えます。
自然界では温かいものは上に、冷たいものは下に行く性質があり、人間の体においても同様です。これを気の力によって循環させることで「頭寒足熱」が保たれます。しかし気の力が不足すると更年期に多く見られる、熱は上がったまま、寒は下がったままの「上熱下寒」という好ましくない状態になります。
腎気を補い、自らを温める力を高めるのが「温補腎陽」です。東洋医学の腎とは生命力の根幹をなす臓で、対症療法的に腎を強くすることはできません。
〇温補腎陽のために行いたいこと、自分でできることとして次のようなものが挙げられます。
・適度な運動
筋力が強くなれば熱量が増え、代謝も上がります。
・質量共に十分な睡眠
グッスリと眠るためにも運動は有効です。
・入浴時にはしっかりと湯船に浸かる
上熱下寒など、本来ではない状態が続くと自律神経のバランスが崩れてきます。自律神経が崩れているから上熱下寒となるとも考えられます。崩れたバランスを立て直すため、冷えた体を温めてリラックスすることは重要です。
・栄養バランスの取れた食事
すでに取り組んでいらっしゃるとのことですが、五大栄養素をしっかりと取り、体に悪いもの(食品添加物、甘いもの等)を取らないなど、食事はとても重要です。ご存じのように食べ物には体を冷やすものと温めるものがあるのは広く知られています。黒ゴマ、黒豆、黒生姜などが補腎にいいとされますが、それも他の栄養がしっかり取れていてこそです。
個人差はありますが、多くの場合効果を実感するのに3ヵ月~半年程度です。その後は御自分のペースで末永く継続してください。
お大事にしてください。
デスクワークをしている30代女性です。
2週間程前から頭がズーンと重い症状があります。
季節の変わり目で自律神経が乱れているのか、頭の症状が顕著で気分も優れません。
集中力も長続きせず、デスクワークをしていても何度も手が止まってしまいます。
頭を抱えてしまう事が多くなったため、首や肩も常に凝っています。
市販の頭痛薬を飲んでもイマイチすっきり感がありません。
この頭の重みを何とか緩和する事は出来ないでしょうか?
すいすいアザラシさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
体調の不良を感じた場合、どんな状況でもやるべきは重篤疾患の可能性の除外と、その後のしかるべき対応です。病院での治療が必要なのであれば医師の指示に従うことになります。
原因がよくわからない場合や病院でこれといった指示がなければ、症状緩和のために「効果的であろうことをやってみる」となります。
外さない方がいいと考えられるものは以下の通り。
・適度な運動
東洋医学に「不通則痛、通則不痛」の言葉があります。「通れば痛くなく、通らなければ痛む」という意味です。ここでいう「通る」のは「気」であり、気の通りをよくする「運動」は慢性痛の軽減に有効です。現在、運動の習慣がないのであれば、気分が爽快になる様なものを、無理をせずに、ご自分の体調をよく見極めながら徐々に行ってください。ちなみに東洋医学的にみれば鍼や灸の目的は「気の通りをよくする」ことです。気の通りがよくなれば自律神経も調います。
春は気が上がりやすい季節です。本来、体内においてバランスよく上がったり下がったりするはずの気が、上がったまま下りてこないと頭痛やめまいなどの症状が現れます。気の動きをスムーズにするための方法の一つが運動です。
・体にとって悪い飲食物を取らない
運動をしても、体に悪いものを取ってしまっては元の木阿弥です。
同じものでも体に与える影響には個人差があります。どんなものが体に悪いかは調べてみてください。また、体によいとされるものでも食べ過ぎれば悪いものとなります。
・ストレスを溜めない
気の通りは肉体的なものだけでなく精神の影響を強く受けます。ストレスをすべてなくそうというのは現実的ではありませんが、なるべくワクワクするような楽しい毎日を過ごしたいものです。気分が塞いでいるときにリラックスだけをしようしても難しいものです。運動の後は自然とリラックスしますので、そのような意味からも体を動かすことを心がけましょう。体を動かすのがしんどいときは、腹式呼吸だけでもいいと思います。3分でも5分でも。
以上、お大事にしてください。
私は40代女性ですが、毎日6時間以上座り仕事をしています。
30代の頃は平気でしたが、40代になってから座っていて少し腰に痛みというか違和感を感じるようになってきました。
特に生理中や生理前は症状が出やすく、なぜか右か左どちらかの腰に違和感を感じやすいです。
違和感というのは何となくダルさを感じるような、重たさを感じるようなイメージです。
痛いまではいかないので今のところ何も対策はしていませんが、今後症状が酷くなっていかないか心配です。
予防策などありますでしょうか?
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
東洋医学では加齢にともなう腰の痛みや重だるさを、筋力の低下としてだけではなく「腎虚」の一症状と捉えます。
腎とは両親より受け継ぐエネルギー(先天の気)を蓄える臓腑で、腎の衰えを腎虚といいます。腎虚により、腰の重だるさ、耳が遠くなる、体が冷える、体が火照る、皮膚の乾燥、禿げ(白髪)、頻尿、夜間に目が覚める、生殖機能の衰え、閉経などが起こり、重要度には個人差があります。これらの症状は一般的に老化現象とよばれるものですが、病的に現れた場合治療の対象となります。更年期障害なども腎虚との関りが深いと考えられます。
自分でできることとしては、
・適度な運動(ウォーキング、筋トレやストレッチなど、全身に渡っての運動)。
無理なく出来、かつ運動によって今よりも寝つきが良くなる、眠りが深くなる、食事が美味しいと感じられるようになるもの。余裕がなければ筋トレやストレッチは、腰周りや大腿部など下半身を重点的に。
・質量共に十分な睡眠
・正しい食事(必要な栄養を取り、体に悪いものは取らない)
・入浴時にはしっかりと湯船に浸かる
などが挙げられます。
なお、病院での治療が必要な場合もあるため、まだであれば安心のためにも、一度然るべき医療機関を受診されるとよいと思います。
以上、参考までに
現在、整骨医院で電気治療を受けているがよくなったり、悪くなったりの繰り返しです。
前に、NHKBSで東洋医学の特集を放送していたのを見たんですが、両耳たぶに二箇所のツボがあって
そこに5ミリの鍼をうつと、脳への痛みの信号が減少する効果があるということなんですがどうでしょうか。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
体の悪い箇所を知らせるためのシグナルとして存在する「痛み」は人間が生きていく上で必要なものです。悪い所はそのままで痛みだけを無くしても、それは痛みをごまかしているに過ぎないった考え方もあります。体の悪いところが良くなった結果として、痛みも無くなるのが本来の姿です。しかし、痛みを消す(ごまかす)ことに意味がないわけではありません。痛みが緩和されれば自然治癒力が高まります。痛みを和らげておき、生活の見直しおよび改善を図るのが得策です。「痛み」を取り除くことに重きを置いた治療を「標治」、痛みの原因に働きかける治療を「本治」といいます。両方同時に行っていくことを「標本同治」といい、標治にも本治にも意味があります。
鍼には痛みを和らげる(鎮痛)だけでなく、血流の促進、免疫力の向上、筋緊張の緩和などのことから体調をよくしていく働きがあります。
痛みを和らげる作用の強いポイント(ツボ)の一つが両耳たぶのツボで、このツボも人によっては効果があります。痛みを和らげるツボは他にも種々あり、また鍼治療のやり方は様々で、どのような治療を行うかは鍼師次第です。
単に痛みを和らげることが目的なら鎮痛剤も選択肢の一つです。ちなみに鍼治療を受ける方の理由で多いのが「薬が効かなかったから」、「薬の長期服用による副作用を心配して」というものです。
以上、参考までに。
40代の男性です。
普段からパソコンを使う業務が多く、慢性的に肩がこっています。
できるだけ猫背にならないようにして、休憩時には肩や腕をまわす運動をしていますがあまり効果がありません。
また肩こりの症状がひどいときは奥歯の辺りが痛くなったり、耳が聞こえにくくなったりします。
歯科医や耳鼻科で診察してもらっても特に異常はなく、自分では肩こりが原因なのではないかと思っています。
もし何か良い対策があれば教えてください。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
肩こりの解消によってその他の症状が軽減されることはありますが、肩こりや歯の痛みが内臓疾患や精神的なもの等に由来するのであれば、そこをよくしなければ楽になるのは一時的です。
仮に原疾患がなかった(特定できなかった)として、Barokichi0619さんの状態について東洋医学(中医学)的な観点からは次のようなことが考えられます。
耳(聴覚)の障害には大別して急性的なもの(突発性難聴など)と慢性的もしくは加齢によるものがあります。極簡単にいえば、急性のものは「胆」、慢性的・加齢的なものは「腎」と深く関わります(ちなみに歯と関係が深いのも腎です)。※ここでは要点だけを述べます。
つまり急性的なものであれば胆の気の巡りをよくして、慢性的なものであれば腎を補う治療が行われますが、この二つは全く独立しているわけではありません。急性的な症状の緩和と再発の予防が共に大切です。
自分でできることとして、胆に対してはストレスの軽減、腎に対しては質量ともに充実した睡眠が重要で、そのためには適度な運動も必要でしょう(運動すればよく眠れます)。しっかりと心身を滋養するための栄養も欠かせません。また腎は「冷え」に弱く、冷えを避け自ら熱を産み出せるようになればそれも補腎であり、そのためにもしっかりとした「睡眠・運動・食事」は不可欠です(入浴時にはしっかりと湯船に浸かりましょう)。
胆の巡りをよくするための食べ物として酸味のあるもの(酢、梅干し、柑橘類など)、補腎のためには黒い物(黒豆・黒ゴマ・黒生姜・黒キクラゲなど)が有効とされますが、これは基本となる栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)が取れていてこそその力が発揮されます。また体に悪い物を食べないことも非常に重要です。ストレスを減らし、睡眠・運動・食を見直し、改善すべき点があれば改善することで体調を良好にしていくのがより根本的な治療ということになります。
東洋医学的な観点からお話しましたが、これらは広い意味で「自律神経を調える」と考えられます。ストレスを軽減させ胆の気の巡りをよくするとは、交感神経を休めるということ、腎を補うとは、副交感神経を働かせるということになります。
以上、参考までに。
普段ショッピングセンターで販売職をしています。
フルタイムで働いていて、立ち仕事や力仕事がメインです。
今から3ヶ月前くらいからでしょうか。首の後ろ側や肩が凝り、また時々両サイドの腰が痛くなります。
首や肩は重い感じがしていて、腰は時々ズキっと痛くなります。
長時間立ちっぱなしだったり、重いものを運んだりする仕事が多いのでそれが原因かなとも思いますが、なかなか辛いです。
日常で出来る改善方法はなにかありませんでしょうか?
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
肩こりや腰痛を悪化させないために心がけたいことを記します。
・できるだけ無理をしない(肩や腰、身体への負担を減らす)
・質量共に十分な睡眠をとる
・正しい食事(栄養バランス、量、食べる時間帯等)
・入浴時にはしっかりと湯船に浸かる
・ストレッチや腰痛体操の習慣化(無理のない範囲で)
→水中での運動も効果的です。
・重い物を持つときの体勢に気をつける
・コルセット等を利用する
・鍼灸、マッサージ等を受ける
肩こりや腰痛はしっかりと休養をとれば多くの場合よくなります。しかし体が回復する以上に負担が大きいといつまでたっても良くならないばかりでなく、仕事を休まざるを得ない事態にもなります。何とか「だまし、だまし」仕事を続けている人が多いのでしょうが、腰痛のために離職や転職を余儀なくされる方は少なくありません(特に肉体労働に従事している場合)。若い頃にできていたことが加齢とともにできなくなるということもあります。
「時々腰がズキっと痛くなる」のは、身体からの「かなり強いサイン」と受け取ったほうが良いと思います。
お大事にしてください。
数ヶ月前から、左足の脛がピリピリ針で刺されているような痛みがあります。
右足は症状はありません。
腰痛は、最近はあまり気にならないです。
他の箇所は痛くなく、左足の脛のみ痛いです。
痛みは一日中ではないですが、何時間かは続きます。横になったり、座ったり、立ったりなど、どんな体勢をしていても痛みがあります。
ペインクリニックでは、原因が分からず湿布薬をもらうだけでした。
予兆もなくピリピリした痛みが走るので、いつ来るか分からずストレスになっています。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
脛の痛みは、見た目の変化(腫れ、ただれ、出血、内出血など)がなければ、通常は腓骨神経(腰から伸びている神経が枝分かれした神経)の障害として捉えます。
腓骨神経が障害されるものの多くは腰やお尻付近での神経圧迫で、その要因として椎間板ヘルニア、椎骨(背骨の腰の部分の骨5つ)の加齢変性、椎骨間の狭窄、お尻の奥にある筋肉の固さなどがあります。腓骨神経の痛みは腰痛やお尻の痛みにともなうものもあれば、脛だけのケースもあります。
レントゲンには写らない組織(筋肉や靭帯)もありますし、レントゲンやMRIを撮っても原因を特定できないケースは間々あります。「検査上原因がよくわかない」とは、急を要するものではないことが確認できたということでもあるので、その点はプラスに考えるのが良いと思います。
さまざまな「痛み」がありますが、痛みを認知するのは脳であるため、ストレスによって痛みは強くも弱くもなります。またストレスを自覚できていない場合もあります。
自分でできることとしては、日常のストレスの軽減と合わせて「ストレス耐性を強くする」です。具体的には、質量共に十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、体を冷やさないなど。
一般的に神経の痛み・ピリピリした痛み・しびれといったものは単なる筋肉の痛みなどに比べると、よくなるまでに時間がかかるといわれます。
以上、参考までに。
日々オフィスの机でパソコン操作を行う仕事をしています。
その時に右手でマウスを操作します。
長くその作業をしていると、どういうわけか右手の指がしびれを起こします。
冬場になると右手の方だけ冷たくなって動かしにくいと感じることもあります。
違和感と少しの不快感から作業中にストレスとなります。
これが治って仕事がもっと効果的に行えると良いです。
どうしてこうなるのか原因がわかりません。
原因とその予防、改善の説明を受けられると良いと考えます。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
人間や動物は脳と体各所(筋肉など)の間を神経が通っています。脳から末梢(筋肉)へ筋肉を動かすための神経(運動神経)が、末梢(筋肉)から脳へ痛みやしびれを伝える神経(感覚神経)が走行しています。
その神経の走行上に物理的ストレスがあると種々の症状(運動神経が障害されれば「動かしにくい」、感覚神経が障害されれば「痛みやしびれ」など)がでます。神経の障害にともなう「阻血」の影響が大きいといった説もあります。いずれにせよ手や手の指に多いのが以下のものです。
① 頚肩周辺の問題
・頚肩周辺のコリ・張り
コリや張りによって神経が圧迫を受ける。
・頚椎ヘルニアや頚椎の加齢的変性、頚椎間の狭窄によるもの
ベースにこれらがあり、長時間頭を支えることやその状態での作業により首肩周辺の負担が増し、神経圧迫がさらに強くなる。
② 肘から下の問題
手首を反らせることによる前腕部(肘から手首までの部分)の筋肉の過緊張
「長時間のパソコン作業をすると・・」ということですから、この2つ(つまりは整形外科的疾患)の可能性が最も高いと考えられます。※その他、ホルモンが関係するとされるものなどがあります。
病院でこのような診断であった場合その後の病院での治療は、飲み薬(痛み止めやビタミン剤)、湿布、頚の牽引、低周波療法など。鍼灸やマッサージを行うところもあります。症状が悪化すれば手術も考慮することになります。
しびれがひどくなるような行為を避ける(減らす)のが直接的な予防となりますが、仕事上それが難しいケースもあります。そこで悪化を防ぎ症状を少しでも和らげるために、いつも以上に心がけたいのが次のものです。
・心身共に疲れを溜めない(質量共に十分な睡眠)
・局所および全身の適度な運動(ストレッチや筋トレ、有酸素運動など)
・栄養バランスの取れた食事
神経や筋肉など体の細胞組織修復のためには、血液によって運ばれる酸素や栄養が必要で、十分な血流を確保するためには体を冷やさないことがとても大切です。入浴時にはしっかりと湯船に浸かりましょう。
以上、参考までに。
30代男性、普段パートタイマーでスーパーの品出しの仕事をしています。
20年以上頭痛に悩まされています。
何かに集中すると割とすぐ頭痛が起きます。
仕事中は集中する事が多いのと、店内の照明が家よりも明るいせいか特になりやすく、出勤日はほぼ毎回頭痛が起きます。
症状が軽い時は市販のイブ等で抑えられますが、一定以上の強さになるとロキソニンを服用しないと抑えられずとても辛いです。
中学生くらいの頃からずっと起きていて頭痛になりやすい体質なんだろうと諦めていますが、何か緩和に繋がるような生活習慣や食生活等の改善について、何かやれそうな事があれば知りたいです。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
頭痛を起こしやすい食品として、
・小麦(グルテン)
・スナック菓子(うま味調味料、グルタミン酸ナトリウム)
・チーズ、ビール、赤ワイン(チラミン)
・加工肉(亜硝酸ナトリウム)
・甘い物
・その他、食品添加物等
が挙げられます。
これらは急激な血管拡張、血糖値の乱高下、腸内環境を悪化させるなどのことから頭痛の要因になると考えられています。もちろんこれらを食べても頭痛を起こさない人いれば、少量で影響されるもいます。アルコールに強い人と弱い人がいるように、食べものに対する反応には大きな個人差があります。
5代栄養素をしっかりと取るのはもちろんのこと、それ以上に頭痛を引き起こす物を食べないことが重要です。日本人である以上和食中心の食生活にした上で、避けるべき物を避けるのがよいかと。
自律神経が乱れると頭痛が起きやすくなります。よって心がけたいのは、質量ともに充分な睡眠、適度な運動、規則正しい生活、肉体的・精神的ストレスの軽減等です。病院での検査および治療を受けるにせよ、また他の方法を行うにせよ、頭痛予防においてこれらによるマイナスはほぼないと思います。
以上、参考までに。
デスクワークをしている40代男性です。パソコン作業を長時間続けているせいか、自然と首が前に出るようなってしまいました。
鏡で横から見てみても、普通にしているだけなのに、明らかに首が前に出ています。
また、首のあたりに、ズーンとくる重だるい感覚があり、それが肩や背中の辺りにまで伝わってきています。
首には自律神経が通っていて、メンタル面に影響する、という話を聞いたことがありますが、
確かに最近、精神的に疲れやすいですし、集中力も持続しません。
そこで、ストレートネックの改善策についてアドバイスをいただければと思い、相談させていただきました。
本当に困っているので、よろしくお願いいたします。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
当然のことながらストレートネックの予防には、そうならないよう正しい姿勢を保つという「意識」が大切です。長時間下を向いたままの姿勢を避けること以外に、心がけるいくつかのポイントがあります。
〇基本的なこととして
背骨(脊椎)は椎骨という24個の骨が重なって作られています。
頚の部分(7個)を頚椎、腰の部分(5個)を腰椎、一番下の頚椎と一番上の腰椎の間の12個を胸椎といいます。脊椎には生理的な湾曲があり、頚と腰のところで前に、胸椎のところで後ろに湾曲しています。この頚の湾曲が失われたものがストレートネックです。
以上を踏まえた上で、
1.肩甲骨を正しい位置に保つ(左右の肩甲骨が背骨から離れすぎない)
肩甲骨が脊椎から離れすぎると胸は萎縮して猫背(巻き肩)となり、顔は下を向き(視線が下がり)がちになり、頚椎の前湾がなくなります。逆にいうと、顔が下を向いて視線が下がるときというのは猫背(巻き肩)になっていることが多いです。
2.仙骨を立てる
仙骨とは、左右の腸骨(骨盤)の間にあって、一番下の腰椎のさらに下にある骨です。横から見て、仙骨が後ろに倒れる(仙骨がねる)と腰の前湾がなくなります(※仙骨が過度に立つと腰椎の前湾がきつくなり反り腰になります)。
首がストレートなってしまうのは首だけの問題ではありません。体の各部位が関わり合って一つの姿勢がつくられますが、とりあえずはこの2点に気をつけるとよいと思います。
1.2ともに関りの深い筋肉(姿勢維持筋)があります。
正しいフォームでのスクワットによって、それぞれの筋肉の意識づけがしやすくなるので、余裕があればやってみてはいかがでしょう(ここでのスクワットの目的は筋肥大ではないので高負荷は必要ありません)。
頚椎の前湾をサポートするための枕、腰椎の前湾をサポートするためのクッション的なものを使用する(背もたれとの間に挟む)のも一つの方法です。
>精神的に疲れやすいですし、集中力も持続しません。
ストレートネックの解消によって、これら諸問題の解決につながることはありますが、それ以上に見直し必要であれば改善を図りたいのが、食生活、睡眠の質と時間、運動習慣、及びストレスの軽減です。
以上、参考になれば幸いです。
数か月前、急に右肩の動きが悪くなったことに気づきました。
特に痛みがあるわけではなく、よく聞くような「夜も眠れないような四十肩の痛み」などはなかったのですが、右肩が上がりにくく、後ろに回す動作にやりにくさを感じていました。
特に、カーディガンなど服の脱ぎ気がやりにくく感じ、不便さを感じました。
そこで整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらったところ、先生からは「四十肩ではなく運動不足ですね」と言われました。
動かすと痛いのですが、そんななかでもできる運動ってありますか?
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
四十代、五十代の頃に発症する痛み・可動域制限等、肩関節周囲の症状を通称「四十肩」「五十肩」とよび、正式な名称は「肩関節症」や「肩関節周囲炎」で、症状の程度は様々です。
名前は何でもいいのですが、改善が見られる(であろう)運動はすべて可、悪化するようなものは不可ということになります。ご自分の体をよく観察しながら無理のない範囲で行ってください。
よく知られた運動として、コッドマン体操(アイロン体操)や棒体操があります。検索すれば出てきますので、よさそうであればどうぞ。
以上参考までに。
最近、腹部のあたりがズキズキすることが多くなって、デスクワークに支障をきたすことがしばしばあります。
40代デスクワークをしている男性ですが、腹部の痛みを耐えながら仕事をしています。
そこでこの腹部の痛みを緩和するために病院に行きましたが、特に悪い病気は見つかりませんでした。
そして、医師から整体を勧められました。
そのため整体院に行こうと思いました。
ここで質問したいことがありますが、整体院で腹部の痛みを緩和することは可能でしょうか?
また自己セルフで自宅で簡単に行える腹部の痛みを緩和できるマッサージ方法があれば教えて頂きたいです。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
>整体院で腹部の痛みを緩和することは可能でしょうか?
先方に状況を伝え対応可能かを確認後、受療を検討されればと思います。治療院選びの際、HP等は参考になりますが、自分にあっているかどうかは、実際に治療を受けてみないとわからないというのが本当のところでしょう。ちなみに当院は鍼灸院ですが、医師の紹介や、医師に勧められて自分で探して来られた方が過去に数名います。
病院の検査は、目に見えるものや数値化したもの以外を捉えることができません。例えば、精神的なもの、痛み、気の流れなどは目に見えません。しかし症状がある以上、何かしらの原因があるはずです。
東洋医学(中医学)では、腹部全般や消化器系などの働きを「脾」(更に細かく分類することもあります)といい、脾がストレスによって痛くなったり、機能不全となったりすることを「肝脾不和」といいます。
肝とは精神的ストレスを最初に受けとめる臓腑(西洋医学の肝臓とは異なります)で、肝の力で処理することが出来ないと、負のエネルギーが他の臓腑へ波及します。その一つが肝脾不和です。ちなみストレスから不眠になった場合は「肝心火旺」、呼吸器に影響が出たものは「肝気犯肺」、泌尿生殖器に悪影響が生じれば「肝腎気虚」として治療を行います(※ここに挙げたものは一例です)。
このように中医学では治療法が確立されているため、診断名が付かないケースや、原因が見つからないケースであっても治療を行うことができます。
昨今、原因は不明だが症状はあるといったいわゆる「不定愁訴」が増えていることから、西洋医学のドクターも漢方薬を用いるようになっています。大学病院や一般病院でも東洋医学外来や漢方外来を設けているところもあります。
東洋医学(中医学)に、「不通則痛、通則不痛」という言葉があります。「気が通らなければ痛み、通れば痛くない」という意味です。中医学には、痛みなどの症状に対応するための手段として、薬(漢方薬)、鍼灸、気功、推拿(整体)などがありますが、中医学的にいえば、これらはすべて気の流れをよくすることを目的としています。
今回ご相談された件ですが、なっとんさんの仕事や生活おいて、痛みの原因となっているであろうこと(例えば人間関係やそれによる精神的ストレス等)に心当たりがあるなら、その点の解決を図るのが本当の意味での根本治療となります。ただ原因がよくわからなかったり、わかっていてもすぐにどうこうできない場合もあります。そうであっても、うまく現実を受け入れられると痛みが和らいだり、症状が軽くなったりすることが多々あります。
なお、どのような治療を受けるのでも(もしくは受けなくても)、正しい食事、十分な睡眠、適度な運動が重要です。これらがしっかりできていないと、様々な肉体的・精神的ストレスに対応する力が弱くなります故。
以上、参考までに。
30代女性、コロナ禍を経て在宅勤務がメインとなったのですが、自宅のデスクとチェアが長時間のデスクワークに向いておらず、慢性的な猫背と肩コリの悪化に悩んでいます。
休憩の合間にストレッチをするのですが、どうしても座っている時間の方が長いためなかなか改善の効果が見られません。
寒くなるとさらに肩コリがひどくなり、常に肩が重たいような痛いような感じがしてスッキリしません。
デスクやチェアは短時間の使用なら問題なく、また気に入っており買い替えまでは考えていません。
このようなケースではどのようなことに気をつけたり、対策をすれば良いでしょうか。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
>ストレッチをするのですが、座っている時間の方が長いためなかなか改善の効果が見られません。
であるならば、当たり前ですが座っている時間を短くする必要があります。
それが難しいなら、一時しのぎ的なストレッチだけではなく、長く座っていても大丈夫なように、しっかりと体力が向上するような運動をしてみてはいかがでしょう。運動習慣のある人や筋量の多い人はそうでない人に比べて、肩こりが少ないことがわかっています。
運動は、筋力・持久力・柔軟性の面からアプローチするのが理想です。筋力は筋トレ、持久力は有酸素運動、柔軟性はストレッチにより高めることができます。もちろん体力向上や冷え解消のためには、正しい食事・睡眠時間の確保もとても大切です。
猫背は、筋力のアンバランスをなくすことで改善が見込めます。そのためにも関連筋の筋力と柔軟性が重要となります。肩や肩周辺の筋肉だけでなく、下半身や全身に渡ってトレーニングできれば効果的です。
ちなみに肩こりは、内臓疾患や精神的な問題が原因で生じることもあります。もちろん重篤なものであれば原疾患の治療が必要ですが、原因が内臓や精神的な問題であっても、適切な運動は症状緩和のために有効です。
以上、参考までに。
昨年12月からめまいと動悸、不安感等で鍼灸院に通っています。ペースは週1で現在6回終わった所です。
ですが通い出してからも症状に何も変化がないし、動悸めまいは関しては逆にひどくなった日もあります。先生は波がありながらだんだん感じなくなりますよ、と言われるのですが、全く改善傾向がないように思います。
このまま根気よく通った方がよいのか、辞めた方がよいのか迷っています。ご意見がききたいです。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
「鍼灸治療の効果がでるまでには時間がかかる、個人差もある。鍼灸は薬のような副作用も少ないし、心身にとって良いものであるのは間違いないのだから、しばらくは続けよう」と積極的に通院する人もいます。「目に見える効果が実感できなければ、すぐに止めよう」との気持ちでは効果は表れにくく、「鍼灸治療を受けたい」というあるていど前向きな思いがないまま(後ろ向きなまま)治療を続けても、いい結果には結びつきにくいものです。
「鍼灸院を変えたら(症状が)良くなった」といった話がありますが、これは鍼灸師の技量や相性の問題かも知れないし、単に時間的なこと(効果が現れる頃に転院した)なのかもしれません。
患者さんの状態にもよりますが、鍼灸の効果の兆しが見えるのに週に1~2回の通院で2~3ヵ月というのが一般(平均)的です。これを聞いても通院に気が乗らないのであれば中止してもよいと思います。「早々に切り上げる」のも、「いついつまで受けてみて、それでもだめならその時に止める」のも、どちらでもよいと思います。自分次第です。
めまい、動悸、不安感といった症状に対してできることは鍼灸以外にもあります。とくに外したくないのは、
・正しい食事(心身に悪いものは食べない、栄養のバランス、食べる時間帯等)
※とくに甘いものの摂取は血糖値の乱高下から、人によっては不安感が強くなります。
・適度な運動
・睡眠時間の確保
・ワクワクする(趣味など)
です。これらは、「いつまで続ける」というようなものではありません。しいて言えば「効果がでるまで」あるいは「一生」でしょうか。つまりは継続が大事ですから、無理なく行ってください。
めまい・動悸・不安感は、体力的なこと以外にも精神的ストレスから起こる場合が多くあります。心当たりがあれば、その点が少しでも良い方へ向くよう解決に取り組みたいところです。
以上、参考までに。
私は50代の男性で、デスクワーカーとして20年以上働いています。
相談したい体の不調は、約半年前から始まりました。
主に首と肩のあたりが痛くて、コリがひどいです。
朝起きたときや、長時間パソコンを使った後に特にひどくなります。
痛みはズキズキとした感じで、首を動かすのも辛いです。
この不調に関して、どんなことが原因なのか、どうすれば少しでも改善できるのか、整体で効果があるのかを知りたいです。
よろしくお願いします。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
首肩の痛みの原因として、筋骨格の問題、内臓疾患、精神的な問題などが挙げられます。
デスクワーカーとして20年以上働いていて発症が約半年前ということですから、筋骨格にのみに由来するものでないかも知れません(※加齢等により、単に今までの仕事量を許容できなくなっただけかも知れません)。
内臓疾患や精神的な問題が原因で首肩に症状が出るのは珍しくありません。ストレス等思い当たることがあれば改善によって事態の好転が望めますが、原因を特定できないこともあります。ただ、原因が特定できずとも、精神的ストレスによって首や肩に痛みがでるケースがあるということを知ると、それだけで痛みが和らぐ場合があります。
いずれにせよ、体調をよくするためには、正しい食事(心身に悪いものを避ける、栄養のバランス、食事の量・時間etc)、適度な運動、質量ともに充分な睡眠がとても重要です。まずはこれらの見直しから行ってみてはいかがでしょう。しばらく続けても効果が感じられないようであれば、その時に整体等々をお考えになればと思います。
以上、参考までに。
40代男性で、普段デスクワークをしていますが、ここ数か月、腰痛がひどいです。
ストレッチをしたりして、適度にリラックスを心がけていますが、根本的な解決には至っていません。
また、お尻を圧迫しているせいか、お尻や太もも裏に、冷えがあります。
触ると明らかに冷たくて、これも腰痛になにかしら悪影響を及ぼしているような感じがあります。
長時間のデスクワークという、今のライフスタイルは変えれそうにないので、これらを踏まえたうえで、冷えの予防や腰痛改善のエクササイズ等を教えていただければ幸いです。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
太ももやお尻の冷えの原因で多いのは、運動不足や加齢による筋力の低下、長時間座っていることによる血行不良、ストレスによる自律神経の失調といったものです。その他、動脈硬化や血管炎よる血行障害、ホルモン分泌に関係するもの、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの整形外科的疾患等があります。もし冷えの症状が何らかの病気に基づくものであれば、原疾患の改善を図らねばなりません。必要に応じて対症療法も合わせて行うのがよろしいかと思います。
運動は、筋力(筋トレ)・持久力(有酸素運動)・柔軟性(ストレッチ)をそれぞれ高めることが理想で、筋トレやストレッチは下半身の筋肉を優先させるのがmore betterです。疲れが溜まらない程度にご自分のペースでおやりになってみてはいかがでしょう。
冷えや腰痛が、病院での治療を要するものであってもなくても、適度な運動、正しい食生活、質量ともに充分な睡眠が重要であることに変わりありません。
食生活にも気をつけ、十分な睡眠を取り、適切・適量と思われる運動を行っているにも関わらず、良くなる見込みが感じられないようなら、まだであれば病院受診をお勧めします。
運動不足から腹筋や背筋が弱っているのかもしれません。
左側の腰痛に悩んでいます。ストレッチをしたり、入浴してほぐそうとしても治る気配がありません。
姿勢を意識して見ようとするとピリピリとした痛みで持続できず、寝ている間も痛みがあるときもあります。
また、慢性的な便秘で月に1回ほどしかお通じがないこともあり、関連があるのか不安です。
なかなか出せていないので、無理に出すと痔が酷くなりそうで困っています。
何からどうしていいのか、悩んでます。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
通常、筋力は加齢とともに低下しますが、必ずしもそれに伴って腰痛が起きるわけではありません。とくに筋トレなどをしたわけでもないのに、あるいは若い時と比べて姿勢がよくなったわけでもない(むしろ悪くなっている)のに、若い時にあった腰痛が年を取ってなくなったという話は珍しくありません。ただ適度な運動によって体調がよくなることは間々あり、これは腰痛や便秘も同様です。
便秘で、長時間停留した便からガスが発生し大腸が膨張、これにより付近の神経が圧迫され腰痛が起こることがあるとされています。左側の痛み・寝ている間も痛むということからも、便秘との関係が示唆されますが、検査前の段階では他のすべての可能性を除外することができません。一度病院に行かれるのが賢明と思います。便通が月に一度というのは心配です。
いずれにしても、腰痛を緩和・便の状態とともに体調を良くするには、正しい食生活、適度な運動、十分な睡眠が重要です。その上で、鍼灸等々の治療を考えてみてはいかがでしょう。
自分はとある会社の事務部で働いています。
そこでは主にパソコンでの仕事を行うことになります。
データをまとめる、報告書を上げるなどです。
それでも半期に一度はやたらと荷物移動などの力仕事が入ることがあります。
年末に迫った今がそのときで、事務所の整理作業、実際の業務としても物を運ぶことが多くなっています。
この時には加齢によって体にガタが来始めたためか、腰が痛くて作業が鈍くなります。
同期にはまだまだ健康で元気な人も多くいる中、自分だけ腰痛で動きが鈍いことを恥じます。
これを1週間くらいの静養でなんとか解消する方法があれば知りたいです。
あっくすさん、
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
腰痛の予防緩和のためにできることを以下列記します。
・十分に休養を取る
多くの場合、休養がしっかり取れていれば腰痛は和らぎます。逆に考えれば、腰痛が起きるときというのは活動量に見合うだけの休養が取れていません。腰痛の予防・緩和には質量共に十分な睡眠がとても重要です。
・体を温める・冷やさない
入浴やサウナ、ストレッチなどの軽度の運動等で血流を良くしておくことで疲労物質の滞りが予防解消され、ひいてはこれにより腰痛が軽減されます。また、体が冷えていると深い睡眠を得ることが難しくなります。ストレッチは下半身を中心に朝(仕事前)と夜(就寝前)の2回行いたいところです。
・鍼灸マッサージを受ける
深部の筋肉にも直接アプローチできる鍼治療がより効果的です。
・栄養バランスの取れた食事
現在、改善の余地が多分にある食生活を送っている(伸びしろがある)場合、食事の内容や時間(就寝前には消化活動が終わっている等)を正すことによって腰痛が緩和される可能性があります。
以上、参考までに。
元々身体が硬くヨガやストレッチなどをしても思うようにポーズを取れないので運動も苦手でした。
40代に入り徐々に肩こりがひどくなり、さらにそれに合わせるように頭痛も酷くなってきたので毎日頭痛薬と肩こりの湿布が手放せない毎日です。
肩こりは姿勢の悪さや血行不良から来ている気がするのですが、頭痛はなぜ毎日のように起こるのか分かりません。
薬を飲むと少しはマシになるのですが、それでも頭痛が起こると身体に力が入らないので毎日憂鬱です。
原因だと思われるものを教えていただけないでしょうか?
みのりさん、
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
頭痛の原因と考えられるものはいろいろとありますが、検査をしていない段階ではあらゆる可能性を排除できません。重篤疾患ではないことを確認するためにも検査が必要です。その上で対応の仕方を決めたほうがよろしいかと。
一般的にいえるのは、飲み薬や湿布だけに頼るのではなく、頭痛や肩こりが発症しないようにしていくことが重要です。薬には依存性や副作用の心配があり、長期に用いることで逆効果になる場合もあります。
質量共に十分な睡眠、栄養バランスの取れた食生活、ストレスを溜めない、適度に運動するといったことが、頭痛解消に限らず、体調をよくしていくためには重要です。
デスクワークをしている30代女性です。
私は普段から軽く足を後ろに振り上げる運動をしています。
ヒップと太ももを鍛えるエクササイズです。3日前、いつもの様に足を後ろに振り上げた所、腰にズキンとした軽い痛みを感じました。
寒い中、準備運動もせずに行ったのが悪かったのだと思います。
普段の生活では痛みは気になりませんが、エクササイズをすると痛みが走るようになりました。
動かせないレベルではありませんが、やはり痛みがあるのは気になります。
痛みを和らげるマッサージや、運動前にした方が良いストレッチ等が有れば教えて欲しいです。
じゃがいもポテ子さん、
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
現在のじゃがいもポテ子さんは、痛みを感じるもの(日常動作・エクササイズ・ストレッチ・マッサージ等)はすべて不可、痛みを感じないもしくは行うことで痛みが軽減する(楽になるもの)はすべて可ということになります。ヒップと太ももを鍛えるのであれば、スクワット等でも代替できます。ただその時は痛みなく行うことができても、時間が経ってから痛みが出ることもありますから、ご自分の体をよく観察しながら無理をせず進めてください。
>痛みを和らげるマッサージや、運動前にした方が良いストレッチ等が有れば教えて欲しいです。
痛みがあるときに行う特別なマッサージやストレッチの方法があるわけではありません。強いていえば、刺激を弱くして行う、あるいは痛む部位は避けて他の部位(例えば、腰に痛みがあるのであれば大腿前後面やふくらはぎ等)を行うといったことでしょうか。自律神経を調えたり、リラックスを促したりするためには、手や足、首や肩、腹部・頭部等のマッサージやストレッチも有効です。
運動(運動の強度にもよりますが)前のストレッチ(静的ストレッチ)のやり過ぎは運動中のケガのリスクが高くなることがあり、注意が必要です。ウォーミングアップの一つのやり方として、本動作と同じ動作(例えば投球動作であればシャドウピッチング、打撃動作であれば素振り)を、可動域や負荷を小さなものから大きなものへと徐々に上げて行います。また体幹部の筋肉や大筋群が可動するような運動のウォーミングアップとして、筋温を上げ神経系を活発にするために、その場足踏み(腕も振るとよい)や軽いジョグなどもOKです。
以上参考までです。
40代女性、普段は在宅でデスクワークをしています。
デスクワークはできる限り椅子に座らず立ってしていて、ストレッチや軽い運動を合間にしながらしているのですが、一か月前から背中の左半分に痛みが出るようになりました。
ズキズキした痛みです。
体を動かしている時より止まっている時の方が痛みを感じます。
左手の甲でぐりぐり押すと気持ちが良いのでそうして何とかやり過ごしています。
筋肉の使い方が悪いのでしょうか。
改善のために何か方法があれば知りたいです。
ゆきだるまさん
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
背中の痛みは筋肉の不調のみならず、内臓疾患から生じることもあります。とくに左側は心臓・胃・膵臓の病変が表れやすい部位ですが、必ずしも血液検査等の値が高く出るとは限りません。重篤疾患の可能性を除外するためには病院での検査が必要です。
とくに止まっているときに痛みが表れやすい場合、内臓の不調を念頭において対応されたほうがよろしいかと思います(一般的に、筋肉や骨などの運動器に原因がある痛みの場合、運動時に痛がひどくなるという特徴がある)。いずれにしましても、背中だけに何か施すのではなく全身の養生が大切です。飲食不節、睡眠不足、運動不足は体調不良の要因となり、筋肉の痛みやこりも同様です。
以上、参考までに。
上田
月に数日、酷い頭痛に見舞われて、吐き気も凄く、起き上がる事もできなくなります。
運動やストレッチ、食生活、ダイエット、ストレス解消など、改善に役立ちそうな事をできる限りしてきましたが、症状はこの10年改善される事はありません。
あまり外に出ないからか?と散歩もするようにしていますが、頭痛が始まるともう本当にのたうち回るような苦しみなのです。
頭痛の薬も飲みすぎると効きませんし、また強い薬を多く服用するのも不安があります。
何か改善方法は他にあるでしょうか?
Toach21さん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
病気や症状といったものは、体内の異変を知らせるシグナルとして存在するといわれます。原因があって、それが形になって表に出てくるということです。つまりは原因が除去されれば症状もなくなるわけですが、何が原因になっているのか、よくわからない場合が少なくありません。また原因が一つだけとも限らず、体調があまりよくない時に、何かの因子が加わって起こるのかもしれません。
先天的なものを除けば病気の原因とされるものには、精神的なストレス・気温や湿度・飲食の不摂生・労捲(働きすぎ-眼精疲労なども含む)・運動不足・房事過多・外傷・ウィスル・アレルギー物質・ホルモンバランス等々があります。幼いころのトラウマ体験が原因になっていることもあるといった話もあります。
「頭痛が始まるとのたうち回るような苦しみ」とのことですが、頭痛が治まるときはどのように治まるのでしょう?いつの間にか自然に治まるのでしょうか?
先に記したように、病気のシグナルとしての痛みであれば、やみくもに痛みだけを消し去ってしまうのはよくないケースもあります。しかし、組織の変性などがない(病因での検査で特段の異常がない)ことが確認できたのであればその後は、痛みが起こらないよう(頭痛のトリガーを引いてしまわないよう)にするため、もしまだであれば「頭痛日記」を付けてみてはいかがでしょう。食べた物、天気、その日あった出来事、頭痛が起こる前の心理状態、月経との関係などから、頭痛が起きるきっかけが傾向として見えてくるかもしれません。
特効薬がない(見つからない)以上、これまで通り一般的に健康のためによいとされることを並行して行いながら、長い目で取り組むのが現実的な対応かと思います。
参考になれば幸いです。
上田
20代の頃から慢性的な肩こりです。まるで石が乗っているかのようです。
バイトで貯めたお金はすべてマッサージ代に消えました。
指圧、あん摩、カイロプラクティック、電気など様々なマッサージを体験しました。
ある日、電圧の先生から、筋肉が壊れるので電気を通せないと言われ諦めました。
ほとんどの先生が指が入らないと言うので、スポーツジムでマッサージを受けましたが、やはり擦るのが精一杯だと言われてしましました。
なにか他に治療法はありますでしょうか?
リリさん、はじめまして。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
指圧、あん摩、カイロプラクティック、電気、マッサージはすべて他人にやってもらうものです。これらではリリさんが望まれる効果を得られなかったわけですから、自分でできることをやってみてはいかがでしょう。具体的には、①食事の見直しおよび改善、と②運動です。
①体は全て(当然筋肉も)食べたものでつくられます。また、つくられたもの(体の各細胞)がしっかりと機能するためにも食事の内容が非常に重要です。必要な栄養をしっかりと取り、体に悪いとされるもの(食品添加物、トランス脂肪酸etc)を取り過ぎないようにします。近年、甘い物(単糖類)は細胞を劣化(糖化)させることが指摘されています。日本人には日本食が合います。
②運動が十分な人は、そうでない人に比べて圧倒的に肩こりが少ないことがわかっています。全身の筋力、持久力、柔軟性を高めることが理想です。筋力は筋トレ、持久力はウォーキングなどの有酸素運動、柔軟性はストレッチによって高まります。運動を定期的に行うとよく眠れるようになります。対象となる疾患が何であっても(肩こりであっても)体調をよくしようというときに、質量共に十分な睡眠は不可欠です。また、よく眠れるからしっかりと運動できるといった好循環が生まれます。もしまだ運動の習慣がないのでれば、できることから始めましょう。もちろん継続が大切ですが最初は何でもいいので、とにかく「やる」ことです。
運動の強度・頻度、運動時間などによっても異なりますが、3ヵ月間行って、まったく効果を感じない人はほとんどいません。
以上、参考まで。
20代前半女性で保育士をしています。
毎月くる生理痛にとても困っています。
生理前からくる腰の痛みや胸の張り、生理中には起き上がれないほどのお腹や腰の痛みが襲いかかります。産婦人科の先生には子宮に異常はないため、冷えに気をつけて生活しましょうと言われているだけです。
白湯を飲む、湯たんぽをつかうなど、ネットによくある身体を温めるグッズなど試してきました。
生理の辛い中でも試せるような効果的なことがあれば、是非教えてください。
ひなひなさん、初めまして。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
痛みの激しい間を凌ぐための対症療法も必要ですが、抜本的な解決には、生理期間中以外の過ごし方がとても大切です。以下、生理痛の軽減に重要と考えられるものです。
・質量ともに充分な睡眠
睡眠不足は体のさまざまな機能を低下させ、自律神経のバランスも崩れます。その結果、血流を阻害、生理痛を悪化させます。
・適度な運動
筋力、持久力、柔軟性をそれぞれ高めることができれば理想的です。筋力は筋トレ、持久力はウォーキングなどの有酸素運動、柔軟性はストレッチによってアップします。筋力向上により、体内において自らの力で熱を生むことができるようになります。まずはスクワットから。
・正しい食事
いわゆるバランスのとれた食事を心がけます。基本は日本食です。また体に悪いとされるもの(食品添加物、トランス脂肪酸、体を冷やす物、甘い物など)を取らないことが重要です。近年、甘い物は細胞を劣化(糖化)させることから、生理痛との関りが深いと考えられています。
・ワクワクする
痛みは感情の影響を強く受けます。誰しも気持ちが沈んでしまうことはありますが、自分なりの方法でストレスを溜めないようにしたいものです。米国カリフォルニア大学のロバート・エモンズ教授は、「感謝」が痛みを軽減させるということから、「感謝日記」を付つけることを推奨しています。
効果が表れるまでの期間には個人差があります。
以上、参考まで。
お大事にしてください。
事務の仕事をしています。
1ヶ月ほど前に家のお風呂掃除をしていると突然ギックリ腰になりました。
痛みは主に左側です。
最初の数日間は激痛でしたが4日目が過ぎた頃から痛みがやわらぎ、普通に歩けるようにまで回復しました。
ですが何故かその頃から右側の腰部分が痛み始め、その後に(右半身の)そけい部、太もも、睾丸にも痛みが生じるようになりました。
激痛がずっと続くわけではなく、たとえば体の重心が右に傾き、右足にグッと力が入ったときに太ももがピリピリしたり、睾丸部分にじわっと鈍痛が生じるような感じです。
ほぼ毎日のように腰やそけい部に湿布を貼っていますが3週間が経過しても治りません。
これはどのようにすれば改善するのでしょうか?
とんちんかんさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
とんちんかんさんの今回の痛みは、痛みが出ているそけい部、太もも、睾丸を支配している神経が圧迫されてのものと思われます。神経が圧迫される因子には、椎間板ヘルニア、筋肉の固さ、骨の変形などが挙げられます。
※これらがあっても痛みがない、またこれらがあるままで痛みが薄らいでいく、といったケースもあります。その理由として、神経が圧迫になれる(ストレス耐性ができる)、時間の経過とともに圧迫の度合いが減る(神経が位置的に回避する)などのことが考えられています。
つまり対処の仕方は、筋肉の緊張をやわらげる、神経の興奮を鎮める、といったことになります。※即時ヘルニアを除去するには手術が必要です。
自分でできる方法として、
・腰から痛みのある部位および全身を温める
体の冷えや精神的ストレスは血流を阻害、痛みの感受性を強くしてしまうため。
・薬
長期に及ばないのであれば薬の使用も可。内服薬でも外用薬でも消炎鎮痛薬はその名の通り体を冷やしてしまうため、長期間の使用は逆効果になるおそれがあります。
・運動
発症より3週間が経っていることでもあり、痛みが悪化しないのであればストレッチなどの軽い運動も良いと思います。どの程度の強度で行うかは、自分が感じる「痛み」が目安になります。ちなみに鍼治療は、筋肉、神経の双方に直接アプローチすることが可能です。
ぎっくり腰を起こす前段階として、自覚の有無に関わらず、局所(腰部)および全身の疲労や冷えがあります。日頃からこれらを取り除いておくと、ぎっくり腰を大幅に予防できます。
そのために有効なものは以下の通りです。
・質量共に十分な睡眠
・しっかりとした食事
・入浴時には湯船に浸かる
・適度な運動
・精神的ストレスの緩和
以上、参考まで。
お大事にしてください。
私はデスクワークで雑誌の編集の仕事をしているのですが、肩こりがひどく、肩こりがひどくなると片頭痛に襲われてしまい薬を飲んでも頭痛が和らぐことはないという状況です。
いつ頃から、頭痛がひどくなったのかですが、20代の時で、時間帯でいうと夕方にひどくなるケースがあるということです。
不調の様子についてずきずきした痛みで動けなくなるという点で、頭痛薬を飲むと一応動けるまでには回復するというものですが、痛みは抜けません。
体調不良に関して知りたいことは、肩こりからくる片頭痛の場合、肩こりを改善するしかないと思うんですが、できる範囲内でのストレッチのほか、簡易なお灸などをしても改善があまり良くなかったので、もっと他に改善できる方法があるのであれば知りたいです。
ネイサンさん、はじめまして。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
肩こりの原因とされるのは、一般的に次のようなものです。
・肩の筋肉のオーバーワーク
・全身疲労
・不良姿勢
・内臓疾患
・目の疲れ
・歯の噛み合わせの不具合
・精神的ストレス
これらがあっても肩こりや頭痛を感じていない人は大勢います。つまり解消法はそれぞれで、自分なりの方法を見つける必要があるということです。体調不良の原因を除去できればいいのですが、原因がわかっていても除去できない場合もあります。また何が原因となっているのかわからない場合もあります。しかし、どのような状況にあっても健康のために前提となるのは、日々の生活において、①質量共に十分な睡眠と②正しい食事です。適度な全身運動を必要とする人もいます。
① 質量共に十分な睡眠
(スッキリと目覚め、日中の活動に支障がないことが指標となる)
② 正しい食事
(必要な栄養をしっかりと摂り、体に悪い物を控える)
これらなしに種々の方法を行っても、その場凌ぎにしかなりません(その場凌ぎが悪いといっているのではありません)。もし見直すべき点があれば、見直しおよび改善を。
ひどい肩こりやなかなかよくならない慢性頭痛などの体調不良は、肉体的な負担が主たる原因であるケースは少なく(要因の一つではあっても)、仕事そのものよりも、職場やその他職場以外の環境から生じる様々な不安や不満、怒り、恐怖にある場合が多くあります。痛みなどの症状は感情の影響を強く受けます。米国カリフォルニア大学のロバート・エモンズ教授は、「感謝」が痛みを軽減させるということから、「感謝日記」付つけることを推奨しています。
なお、肩こりや頭痛には、病院での治療が必要なものもあります。まだであれば、安心のためにも一度検査を受けましょう。
以上、参考までです。
お大事に。
数ヶ月前から自律神経の乱れが原因と思われる症状(吐き気や胸焼け、ヒステリー球、めまい)に悩んでおり、身体の歪みや姿勢を治したいと思い、人生初の整体にいきました。
整体に行く前には自律神経に良いとされるストレッチを行っていて、だいぶ症状は緩和されていたのですが、整体に行った後の感覚としては呼吸が以前よりしづらくなった感覚です。息を吸おうとすると途中でリミッターがかかったかのように筋肉か何かに邪魔されて止まってしまい、以前の8割ほどしか吸えない感じです。
緩和されていた症状も明らかにぶり返しています。特にヒステリー球は顕著です。
施術は上半身のみの強めの指圧マッサージのような感じで、荒っぽいことはされていません。
対症療法の内科的処方では根本改善にならないため、最後の頼みの綱と思い少し勇気を出して通いだしたのですが、今後が心配になってきました。
よろしくお願いします。
あおさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
人間の体は百人百様です。Aさんに効果があった(と思われる)療法がBさんにも効果があるとは限りません。薬の服用により症状が緩和し、その後再発もないというケースもあれば、薬で改善が見られなかったものが、他の方法でよくなったということもあります。治療後の反応も様々です。特に何もしていないのに、いつの間にか症状が治まることも珍しくありません。骨折時におけるギプス固定など、対処方法があきらかなもの以外は、常に複数の治療の選択肢があります。
吐き気、胸焼け、ヒステリー球、めまい、はいずれも精神的なものから発症している場合が多いことは広く知られています。病院での検査で異常がみつからないのであれば、そのような可能性も考慮して対応されるとよいかもしれません。
整体も治療の選択肢の一つではありますが、心配を抱えたまま(心配の度合いにもよるのかもしれませんが)通院することにどの程度の意味があるのか(もしくなはいのか)、今一度考えてみてはいかがでしょう。
多くの場合、結果を急ぎ過ぎるとよい結果が得られにくいことを付け加えておきます。
以上、参考まで。
お大事にしてください。
WEBデザイナーをしていて一日中パソコン作業をしています。
20代の時はなんてことなかったのですが、ここ最近、昼過ぎぐらいから目が疲れが目の裏が痛くなることが多々あり、そこから頭痛に発展することがあります。
ブルーライトカットの眼鏡をかけていますが全く効果がありません。
ブルーライトカットメガネってあんまり意味ないんですかね?
そもそも、この頭痛は目の疲れから来る症状ですか?
直す方法・ならない為の対策方法とかありますか?
うのまるさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
ブルーライトカットメガネの効果を、うのまるさんは感じていないとのことですから、症状緩和のためには他の方法を考えねばなりませんね。
加齢とともに、以前できていたことができなくなるのはある意味当然のことですが、検査をしていない段階で、病院での治療を必要とする病気の可能性を否定できません。うのまるさんの症状が、単なる加齢・過労などからのものとして、以下記します。
原因を除去できない状況の中で、仕事なりを続けていかねばならない場合、日々のメンテナンスが不可欠ということになると思います。
目の疲れ・痛み、頭痛に限らず、健康のため、体調を良好にするためには、質量ともに充分な睡眠、正しい食事が大前提となります。適度な運動も大切です。〇〇に効く食べ物、△△によい方法などは、これらがあってこそのものとお考え下さい。
目の疲れをとるためには全身の疲れをとることが重要で、そのためには入浴の際にしっかりと湯船に浸かるといったことも効果的です。
以上を踏まえた上で、疲れ目のための対症療法として、次のようなものが挙げられます。自分でできるものを列挙しました。試したことのないものがあればやってみてはいかがでしょう。
・目を閉じて、その上にしばらくの間温かいタオルをのせる
冷たいのが気持ちよいと感じるのであればそれも可。
・目を閉じて、太陽に顔を向ける(太陽光を浴びる)
晴れた日に行ってください。
・ときどき遠くを見る
遠くを見ることで焦点を合わせるための筋肉が緩みます。
・目周辺のセルフマッサージ
・点眼薬
・メガネの見直し
東洋医学では、目と関りの深いのが「肝(肝臓と同じではない)」です。肝はストレスの影響を強く受ける臓腑で、ストレスの解消が結果として目を労わることになります。
以上、参考まで。
お大事にしてください。
現在20代の男性です。
普段は事務職員としてパソコンで作業をしています。
仕事の大半がパソコン作業のため、肩こりが酷い状態です。
1日中座ってばかりので非常に辛く感じます。
自分なりに軽い体操をしたり、適宜休憩をとっていますが、肩こりが治らない状態です。
肩こりが酷いと頭痛になったり、全身が鉛のように重くなりだるくなってきます。
寝るときも肩こりが酷くてなかなか眠ることが出来なかったり、寝ていても疲れが取れない状態です。
このような肩こりが酷い場合どのような対処をしたら良いでしょうか。
nananaさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
一般的に肩こりの対処法には、自分でできるものとして、患部および全身の運動・姿勢の見直しと改善・枕などの寝具の調整・服薬(飲み薬・塗布剤)・入浴など、他者にやってもらうものとして、鍼灸・マッサージ・整体などが挙げられます。正しい食生活もとても大切です。
医療機関での検査上、内臓等に異常がなく、これらの方法によってnananaさんの肩こりがよくなるのであれば、各種方法を利用すればよいかと思います。即効性は無くても継続によって効果が表れることもあります。どれが効くかは、やってみないと誰にもわからないというのが本当のところです。全部効くかもしれないし、どれも効かないかもしれません。
肩こりは、こるのは肩、こりを認知するのは脳です。ときに、こりとそれを受け取る側(脳)との間に誤差が生じることがあります。つまり他人が触ってこっていないようでも、自分では非常に強く肩こりを感じるといったことが起きます。誤差が生じる要因は精神的ストレス、疲労、睡眠不足などです。肩こりがあるから疲れるのか、疲れているから肩こりを強く感じるのかはわかりませんが、このような人は楽しいことをしているときや仕事が休みの日には、あまり肩こりを感じないという特徴があります(仕事が休みでも気分が晴れないといつもと変わらない)。
仕事の大半がパソコン作業のために肩こりがひどいとのことですが、同じような環境にいても肩こりのない人や、肩こりを感じていても仕事が終われば肩こりも感じなくなる人は大勢います。また同じ時間デスクワークを行うのでも、その内容が好きなことなのか嫌いな(やりたくない)ことなのかで疲れ方や肩こりの度合いは大きく変わります。
どのような方法を行うにしても(もしくは行わないにしても)、これらのことを理解すると、効果や緩解の程がいい意味で違ってきます。
以上、参考まで。
お大事にしてください。
30代独身で一般事務の仕事をしています。
毎日デスクワークの仕事を行っているので、身体がカチカチの状態になっていて腰痛がどんどん酷くなってきています。
症状が現れ始めたのは28歳頃からで、かれこれ8年くらいは慢性的な腰痛に悩まされている日々が続いて本当にしんどいです。
急に立ち上がると腰のあたりがボキッと鈍い音をたてたり、背筋を伸ばそうとすりと張った状態になって鈍いズキズキとした痛みを感じることがあるので、少しでもこの辛い腰の痛みを和らげるためにはどんなマッサージや解消方法を取り入れれば良いでしょうか?
また、腰痛に効く食べ物や寝る時の工夫についても詳しく知りたいです。
こまりんさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
腰痛には、運動器(筋肉や骨など)に由来するもの 、内臓疾患に由来するもの、心因性のもの、これらが複数関わり合うものがあります。最初からどれかに決めつけてしまうと、その後の適切な対応に支障をきたす可能性があります。
運動器疾患であればレントゲン、CT、MRIなどの画像診断で画像上(見た目上)に、内臓疾患であれば血液検査などで数値的に異常が認められますが、心因性のものは見た目や数値に異常が表れません。画像診断や血液検査はすぐに結果がわかるので、まだであれば一度お受けになればよいと思います。もし異常なしということであれば、運動器によるものと内臓器によるものを除外できます。ちなみに、骨格の左右非対称や骨と骨の間隔が狭くなっているなどのことは必ずしも腰痛の原因とはなりません。そのような状態であっても腰痛のない人はたくさんいます。またその状態のまま腰痛が無くなっていく人も大勢います故。
画像診断や血液検査で異常を認められなければ、心因性(もしくは心因性の要素が占める割合が大きい腰痛)である可能性が高いとして対応した方が効果的です。
心因性腰痛は運動器性腰痛、内臓器性腰痛に比べて認知度は高くありません。しかし全ての腰痛の中で、昨今非常に大きな割合を占めると考えられていて、大学病院でも整形外科と心療内科がタッグを組んで腰痛治療にあたるといったことが行われています。
腰痛を緩和させる方法は人によって異なります。どのような方法も、効くかどうかはやってみないとわからないというのが本当のところですが、個人的にここは外さないほうがいいと思うことは以下の通りです。
・質量ともに充実した睡眠(十分な心身の休養)
そのためには適度に運動することも有効です。
・栄養バランスのとれた食事(五大栄養素をしっかりと取る)
・心を穏やかに過ごす(ストレスの解消なども含む)
・精神的ストレスによる「心因性腰痛」というものがあるということを理解する
以上、参考までです。
お大事にしてください。
二十代後半、実家暮らしの私は数十分間立ちっぱなしで家族のために晩御飯を作る時があります。
三十分以上立っていると、日頃の運動不足からか、夕食を作り終えた後に足にだるい痛みとやや強めの眠気をとても感じます。
夕食後にやることがある日に限って、足の疲れと眠気を感じます。眠気の誘惑に負けて一時間以上寝る時もあります。
もっと体力が欲しいです。
体力をつけるためにどのような足関係のトレーニングをすればいいのでしょうか。
いけだ睡蓮さん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
東洋医学では生命エネルギーである「気」の存在をとても重視しています。気が不足することを「気虚」といい、手や足のだるさ(四肢倦怠)、強い眠気(傾眠)、は気虚の症状であり、気虚改善のためには気を補う「補気」が必要です。
補気のために欠かせないものは、
① 眠るべき時間(通常は夜)に十分眠る
② 栄養バランスのとれた食事
です。
しっかりと眠るために、また空くべき時間にお腹が空き、食べた物が確実に血・肉・エネルギーに変換されるために、③適度な運動も重要です。
眠るべき時間にしっかりと眠ることで運動ができ、運動によって夜よく眠れる、お腹が空くという好循環が生まれます。
このように①②③は関りを持つもので、どれも重要であるとご理解ください。
運動(トレーニング)は、筋力(筋トレ)・持久力(ウォーキングや水泳など)・柔軟性(ストレッチ)をそれぞれ高めることが推奨されます。
・筋トレ:スクワット、レッグランジ、カーフレイズetc(検索してみてください)
・持久力:息が少し弾む程度の強度でできれば20分以上
理想をいえばいろいろとありますが、運動はどんなものでもいいのでまずは「やる」ことが大切です。効果を実感するのには個人差があり、頻度や強度・運動時間によっても異なります。まずは2ヵ月間続けてみるとよいと思います。
以上が私からの、ここでの運動(トレーニング)についてのお話となりますが、仮眠をとることで対処できているなら、それでいいといった考え方もあるかもしれません。
今回ご相談されたいけだ睡蓮さんの「手足のだるさ、強めの眠け、夕食後にやることがあるときに限ってそれらを感じる」といった症状はいつ頃からのものでしょう?以前(症状が出る前)と比べて、とくに疲れることが増えたわけでもないのに疲れてしまうというのであれば、「なぜそうなってしまうのか」を考えることが根本治療になるのかもしれません。
可能性としてですが、ストレスや不満、怒りや悲しみ、プレッシャーがある中での生活は、とくに疲れると思うようなことをしていなくても非常に疲れるものです。誰しもが大なり小なりストレスや不満を抱えながら生きているのですが、症状緩和のために、また他の症状の発症予防のために、そこに目を向けることは無駄ではないと思います。
朝起きた瞬間から、眩暈がしています。
病院で処方された眩暈どめやビタミン剤、市販の酔い止めなどが効きません。
マイカー通勤なので眩暈がひどい日は仕事にいけません。
回転性ではなく、不動性の眩暈で、一日中、続きます。
吐き気もあるので食欲が出ず、水分も摂れない時があります。
調子が悪い時はひたすら布団で耐えているのですが、不安感が強くなって精神面まで影響します。
仕事のストレスが原因かもしれませんが仕事をしないと生活できません。
私はどうすれば良いでしょうか?
zan51706さん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
検査で原因が見つからないが体調が悪い状態のことを不定愁訴といいます。病院では自律神経失調症と診断されることもあり、原因として精神的ストレスが関わっていることも少なくありません。そのような場合、受診すべきは心療内科ということになります。また眩暈や不定愁訴、心身症(心の病が身体的症状となって現れる病気)に理解のある鍼灸院や治療院を利用するのも一つの方法です。
無理が過ぎれば病状が悪化することもあり、症状をよくするためには、心と体を休める状況をつくることが非常に大切です。対策の一つとして、ご自身でできる簡単な運動(散歩やストレッチ)などを行うのもよい方法ですが、本当に具合が悪いときはそれもできません。
「仕事のストレスが原因かもしれないが仕事をしないと生活できない」とのことですが、必要であれば、お体や仕事、生活全般のことを一度市役所等に相談するとよいかもしれません。
1日に6~8時間など、デスクワークをしています。
夜になると起きます。朝や昼間などにも不快感や調子の悪さを感じます。
眼精疲労があります。
目の奥や目の周りに筋肉痛の様な鈍痛があり、目を開けていられず、頭痛や肩こりも併発します。
整体で改善のみならず、根本的な解決をする事を望む事が出来るのでしょうか。
また、血流改善などによりクマがとれたりは可能なのでしょうか。
タカヤマさん、馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
どのような病気であっても、治療を考えたときに最優先すべきは原因の除去です。ただ、完全に原因を除去するのが難しいケースもあります故、多くの場合補助的に対処療法を行い、症状の緩和を図るのが現実的な対応となります。
朝や昼などにも不快感や調子の悪さを感じるとのことですが、どのような不快感や調子の悪さなのでしょうか? 眼精疲労や目の下のクマなどは、病院での治療を必要とするものや、他の病気の一症状として現れるものもあります。まだであれば、まずは一度医療機関での検査をお勧めします。その上で、整体を受けるかどうかの判断をされればよいのではと思います。
40代の女性です。普段は在宅ワーカーとして働いています。
10時から13時まで立ってPC作業、15時から17時まで座ってPC作業、それからは立ちっぱなしで家事です。
相談したいのは目の疲れを感じることです。
1日のうち、PC作業自体はそれほど長くないと思いますし目を字を大きくしたり画面をやや暗めにして目に負担が少ないようにしていたり、ブルーライトカットの眼鏡を使っています。
時々目を瞑って温めたりもしています。
ただ、休日が決まってあるわけではないので一年を通してPCを使わない日がありません。
それが蓄積されたのか、ここ最近目の奥が痛むようになりました。
そしてドライアイが酷いです。市販の目薬を使っていますが効果を実感できません。
以前もこのような事があったのですがいつの間にか軽くなっていて、最近またで症状が出始めました。
特に夕方からがしんどく感じます。
目の奥がズキズキと痛んだり鈍い重さを感じたり目の渇きを感じます。
少しでも改善策さがあれば教えていただきたいです。
もみじさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
目の奥の痛みは病院での治療が必要なものもありますので、まだであれば一度検査をお受けになることをお勧めします。その上で、鍼灸師の立場からお答えいたします。もみじさんの状態を細かくみていないので、以下一般的なものとなります。
東洋医学の基礎となる考え方が陰陽論です(鍼灸=東洋医学ではありません)。
陰陽論とは、この世の現象は陰と陽から成り立ち、陰と陽のバランスが崩れると不具合が生じるというもので、人間の体も同様です。
陰は水や休養、陽は火や活動などに代表されます。体内の陰が不足した状態を「陰虚」といい、症状としては皮膚の乾燥、口の渇き、髪のパサつき、ドライアイ、便秘などがあります。
陰が足りないと相対的に陽が多くなり、ほてりやのぼせ、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの症状がでることもあります。また睡眠不足は陰虚を悪化させます。このようなときには陰を補う「補陰」が必要です。
補陰のために最も重要なのが質量ともに充実した睡眠ですが、陰虚のためにうまく眠れないといった悪循環が生じます。この悪循環を断ち、睡眠の状態をよくするために目を向けたいのがストレスの軽減と日中の活動(運動)および日の光を浴びることです。ストレスを軽減させるのは現実的にむずかしい場合もありますが、運動は簡単なものであれば可能と思います。とくに日常のストレスを忘れた状況で、自分が心地よいと感じられる運動は効果的です。
また、補陰のためには栄養バランスのとれた食事が欠かせません。主食(ごはん)と副食(おかず)をしっかりと取った上で、積極的にドライアイによいとされる食品を摂取されるとよいのでは。緑黄色野菜、豚肉、青魚、ナッツ類、キノコ類など(気をつけたいのがカロリーは高いが栄養価の低い物を食べてしまい、必要とされる栄養が不足することです)。
このようなことで陰虚が改善されると、目を休ませる、目薬、ブルーライトのカットなどが生きてくるのだと思います。効果が表れるのに時間がかかることもありますが、継続は力なりです。
ちなみにドライアイの鍼灸治療は、目の周りのコリをほぐしたり、目の周りの血流を良くしたりするために目の周りに鍼灸を行いますが、これは対症療法です。「陰虚」に対しての治療がドライアイの本治療となります。
また可視総合光線療法はドライアイや眼精疲労に対して多くの実績を持ちます。ご興味があれば調べてみてください。
以上参考までです。お大事にしてください。
40代の最初のころにひどいぎっくり腰を経験して以来、ちょっと疲れがたまってくると繰り返しぎっくり腰が再発するようになり困っています。
ちょっとくしゃみをした時や、ちょっと重い荷物を持った時、ちょっと笑った時など、いずれも日常でのよくある場面です。
ぎっくり腰になるたびに1週間前後、仕事を休む必要もあり、これ以上再発を繰り返したくありません。
日頃からぎっくり腰になりにくくなるような予防体操やストレッチなどがありましたら教えていただきたいです。
とまとさん、はじめまして。
船橋市で馬込沢うえだ鍼灸院をやっている上田です。
ぎっくり腰を繰り返す背景には全身の疲労があるとして(疲労は必ずしも自覚できるとは限りません)、事に当たった方がよい結果が得られます。
つまり患部(腰痛の場合は腰)のみへアプローチだけでなく、可能な限り体全部(こころも含む)をみて対応していくのが理想的です。
ストレッチに関していえば、
①局所(患部)
②大筋群(腰背部、臀部、大腿部の前後面、腹部)
③全身
の順で優先させるのが一般的で、①や②を中心に全身に渡って行うのが望ましいといえます(ただし、腰部のみをストレッチすることは難しく、例えば体前屈などは腰部・臀部・大腿部後面が一度にストレッチされます)。
ストレッチは体だけでなくこころ(脳)に対しての働きかけが少なくないということからも、やり過ぎない程度に一つのポーズにつき一定の時間(大筋群なら2分程度)かけたいところです(自分の体と相談しながら決めてください)。余裕があれば呼吸も意識できるといいですね(ストレッチをやっている間、ゆっくりと長い呼吸を心掛けてみてください)。
ぎっくり腰の予防において、ストレッチ以上に目を向けたいのが以下に挙げるものです。
・質量共に充実した睡眠
そのためにもストレッチは有効です。当たり前ですがいくらストレッチをやっても、睡眠がしっかりしていないと疲れは取れません。
・栄養バランスのとれた食事
筋肉を始め、全身の内臓などの諸器官はすべて栄養によってつくられます。また疲れにくく、疲れが取れやすい体質をつくるという観点からも食事は非常に重要です。
・ストレスを減らす
ストレスにより無意識のうちに筋肉は緊張し、全身の疲労からぎっくり腰を起こしやすくなります。ストレスを減らすのは現実的にむずかしいこともあります。なるべく楽しいと思える時間をつくりたいものです。
・入浴時にはしっかりと湯船に浸かる
体が冷えていると様々に体調不良を起こしやすくなります。入浴でリラックスすることはぎっくり腰の予防に効果的です。
以上、参考までです。お大事にしてください。
普段デスクワークの仕事をメインでしているため、常に重い肩こりと腰痛に悩まされています。
20代の頃は特に悩まされたことは無かったのですが、30代になってからは腰への負担がかなり重くなってきたように感じ、肩から腰にかけてずっと張っているような違和感があってすごく辛いです。
特に痛みを強く感じる瞬間は、朝ベッドから起き上がる時になります。
ズキッとした強い痛みを腰回りから感じ、直ぐに起き上がれないことも多くて本当に困っている状態です。
寝ている時の姿勢が悪いわけでもなく、使用しているマットレスも硬さが十分で特に問題に感じることは無いのですが、この痛みの原因は一体何なのでしょうか?
また、直ぐに起き上がれなくなるくらい酷い腰痛を感じた場合、どんな改善方法を行えば楽にすることができるでしょうか?
歩夢みかんさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
ひどい腰痛、お辛いことと思います。
慢性腰痛には大きく分類しておおよそ次の3つがあります。
①運動器(筋肉や骨など)に原因があるもの
②内臓に原因があるもの
西洋医学的検査(血液検査等)をしても数値にあらわれないものもあります。
③心理的ストレスによるもの
腰痛は痛むのは腰ですが、それを感じ取るのは脳です。痛み対する感受性が敏感になると、ふつうでは痛みと感じないような刺激を「痛み」として捉えてしまったり、わずかな痛みを大きな痛みと感じでしまうということが起きます。
痛みの感受性が敏感になってしまう最たる理由はメンタルストレスです。「メンタルストレス → 痛み」の状況により、痛みそのものがストレスになるという負のループが生じます。
腰痛患者を追跡調査したところ、特に何もしていないのに1~3年後に98名(88%)は改善。残り11名もある程度改善。まったく変化がなかったのは2名だけ、といったデータがあります。
このことからも、最近では、骨格の歪みに原因がある腰痛はとても少ないと考えられるようになっています。
いずれにしましても負のループを断ち、予後(その後の経過)をよくするために、どのような治療を受ける(もしくは受けない)場合も、自ら行えることを行うのが賢明と考えます。そのために次のようなものが効果的とされています。
・質量ともに充分な睡眠
・心地よいと感じられる適度な運動
・栄養バランスの取れた食事
・入浴時には湯船に浸かる
・ワクワクする
腰痛を緩和するためには、これら自分でできる(自分にしかできない)ことと、他人にやってもらわないとできない「治療」とがありますが、より早く効果を出すためには双方行うのが理想的です。トンネルは両側から掘った方が早く掘るのと同様です。
すぐに効果が現れるとは限りませんが、もしまだおやりになってないものがあれば無理のない範囲で行ってみてくだい。
以上参考までです。
40代女性です。普段の仕事はデスクワークと軽作業が半々くらいです。
元々頭痛持ちで、ストレスの多い日や天気の悪い日に頭が痛くなっていましたが、ここ半年ほど、毎日のように痛みが出るときがあり、長いと一ヶ月くらい続いてしまいます。
ドクンドクンと脈に合わせた痛みが主ですが、立ち上がったり走るといった体を動かす時に痛みが強くなったりします。
心配になり脳や頭部の検査をしたところ異常なしとの診断で、もしかしたら首や肩のこり、姿勢の悪さなどが原因かもしれないと言われました。
今のところ、市販の頭痛薬を飲むことで一時的に痛みを緩和していますが、あまり大量に飲むのも心配ですし、根本から改善したいと思うのですが、こういった不調は整体などでよくなりますか?
コッキ―さん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
姿勢の悪さは頭痛の要因の一つとなり得、頭痛緩和のために姿勢の見直しおよび改善に目を向けるのは意義のあることです。姿勢の改善によって症状が軽くなったのであれば「めでたし」ということになりますね。
コッキ―さんの頭痛がひどくなり始めた半年前と現在とで、大きく姿勢が変わりましたでしょうか?もしそうでないのなら、姿勢の悪さ以外の可能性も考慮し対応するのがmore betterではないかと思います。
ご自身で自覚されているように頭痛はストレスが大きく関係します。ストレスによって筋肉が異常に緊張することや、収縮した血管が拡張する際に、発痛を促す物質が神経を刺激するなどのことで頭痛が引き起こされます。
いずれも血管の状態が関わっており、血管の拍動や体動による影響を受けます。また気圧が血管の収縮拡張に関係するため、天候によっても左右されます。
血管の状態をコントロールしているのが自律神経であり、自律神経を調えることが頭痛緩和のポイントとなります。
自律神経を調えよい体調を維持するために、日常生活で今一度目を向けたいこととして以下のようなものが挙げられます。
・質の高い睡眠と十分な睡眠量
・規則正しい生活
・栄養バランスのとれた食事(加工食品や食品添加物をなるべく避ける)
・自分が快適と感じる適度な運動(睡眠を充実させるためにもなるべく行いたいところ)
・楽しいひと時、ワクワクする時間の確保
・入浴時にはしっかりと湯船に浸かる
整体を受けても受けなくても、無理のない範囲でこれらのことを行ってみてください。
以上、参考までです。
主にパソコンを使ったデスクワークをしている30代女です。2~3ヶ月ほど前から続くめまいに悩んでいます。
もともとめまいや立ちくらみが起きやすい方ではあったのですが、それらはたいてい生理の時、つまり血液が不足しているときに起きていました。
が、最近は通常時でも立ち上がった瞬間はもちろん、椅子や床に座った状態でぐーっと伸びをするだけで目の前が真っ暗になったりぐるぐる回ってしまうのです。
同時に頭痛(頭の左右が痛む)や耳鳴りが起きることもあり、しばらく動くことができないときもあります。
マッサージなどのセルフケアで改善するものなのでしょうか?するのであればぜひ教えていただきたいです。
あやめさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
まずは病院に行きましょう。
早い方がいいですよ。
1日中椅子に座ってデスクワークをする40代男性の会社員ですが、最近仕事中に背中が痛み出すことがしばしばあって、それが仕事の能率を下げています。
一応、毎日出社する前に背中に湿布を貼っていますが、それでも背中の痛みがズキズキと痛むことがあります。
あまりにも痛かったので一度病院に行って診察をしてもらいましたが、特に病気ではありませんでした。
おそらく加齢によるものだと言われました。
ですがそうは言っても背中が痛むので、仕事に集中ができません。
そこで整体院に行けばこの背中の痛みは緩和できるのではないかと思っています。
そこで教えて頂きたいのは、整体院では背中の痛みを緩和できるのでしょうか?
それと家でも行える背中の痛みを軽減できるマッサージ方法もあれば教えて下さい。
ゆーたおさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
背中の痛み、お辛いことと思います。
加齢によるものであるのなら、年は取る一方で減ることはありませんから、今後環境が変わらない限り、痛みがなくなるのは相当難しいということになってしまいます。私も20代の頃、腰痛に悩まされた時期がありました。しかし50代の現在、腰痛はまったくありません。当時整体にも行きましたが、効果を感じられずに行くのを止め、その後いつの間にか腰痛はなくなりました。これは私がそうだったという一例に過ぎず、また整体にもいろいろあり、整体に行けば痛みが緩和するかは、行ってみなければ分からないというのが本当のところでしょう。
背中の痛みに対応するときに考慮すべきは、痛みの原因には様々なものがあるということ。一般的に背中の痛みには、運動器(筋骨格系)疾患によるもの、内臓の病気から来るもの、心理的要因によるものがあります。いずれにしても、健やかな心身のために心がけたいことは、治療の有無、体調の良し悪しに関わらず変わりません。以下、その基本となるものです。
◎健やかな心身のために行いたいこと
①食生活の見直しおよび改善
・食べすぎ飲みすぎや就寝前の飲食に気をつけるなど消化器に負担を掛け過ぎない
・甘い物、脂っこいものを控え、食品添加物の入ったものはできるだけ避ける
・バランス良く栄養を取る
完璧を求めると長続きしません。和食中心が良。
内臓の疲労は画像や数値には現れないこともあります。ちなみ画像や数値には現れないが体調が悪かったり、自覚的には症状があったりする状態を、東洋医学では「未病」といいます。未病の段階(本当の病気になる前)で治してしまうことを「未病治」といい、医療の基本の一つとされます。また筋肉の質という観点からみても食事は大変重要です。
②質量ともに充実した睡眠
睡眠不足はあらゆる病気の元凶であり、心身の疲れを取るための最重要事項が質量ともに充実した睡眠ともいえます。
心の病気が身体的症状になって現れる心身症や仮面うつと呼ばれる病気があります。原因不明とされる痛みなどに対応するときに大切なのは、最初からその可能性を否定しないことです。なんでもかんでも「心のせい」にしてしまうことには気をつけねばなりませんが、多くの場合、そこに目を向けるのはムダでありません。
③適度な運動
運動は心にも体にも好影響を及ぼします。
食や睡眠を良好なものとするためにも、無理のない範囲で行いたいものです。
以上、参考までです。
朝起きた時に、ベッドからなかなか起き上がれません。
腰のまわりが固まったような感覚になり少しでも動かすとそのままぎっくり腰になってしまいそうな感じです。
目覚めたら、ゆっくり時間をかけて起き上がるようにしていますが、この時の姿勢がとにかく腰に負担をかけてしまうようです。
こういったトラブルがあるのは、マットレスが合わないからなのでしょうか。
高反発の高価なマットレスを購入すれば改善されるのでしょうか。
アドバイスをいただきたいです。
もふもふさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
朝起きたときに腰周りが固まったようになり、動かすとぎっくり腰になりそうとのことですが、そのような症状はいつからでしょう?
起床時に筋肉が固まっている(柔軟性が低下している)のはある意味ふつうのことですが、「以前にも増して、強く、異常なほどに」というのであれば、現在の症状をもたらす原因(それを取り除けば症状がなくなる因子)があるのかもしれません。
睡眠は本来、脳と体の疲労を回復させるものです。しかし心身のストレスなどで交感神経の興奮が収まらないような状況にあると、寝ても疲労が回復されにくくなることがあります。
交感神経の過剰な活動や、筋肉が必要以上に固まる要因には、肉体疲労など筋骨格系に由来するもの、内臓の不調が筋肉などの運動器に影響を与えるもの、心理的ストレスによるものなどがあります。
内臓の不調は数値には現れないこともあり、筋肉の過緊張と心理的ストレスの関係は東洋医学でも非常に大きいと考えられています。原因は一つとは限らず、またこれらは、加齢、栄養状態、運動(活動)量等の影響を受けます。
もふもふさんの症状が高反発の高価なマットレスを購入(使用)すれば改善されるかは、当たり前ですが、使ってみないとわからないというのが本当のところです。使ってみて(枕や寝室の温度や湿度、照明、音などの睡眠環境を全般的に調えてみて)症状が改善されるのであれば一件落着ですが、そうでないのなら、可能性が考えられる種々のことを考慮して対処するのがよいのではないかと思います。
なお、重篤疾患かどうかの判別は医療機関での検査を要します。受診するかはもちろんご自身の判断ですが、検査は安心のためでもあります。あまりに改善がみられないようであればご一考を。
以上、参考までです。
私は40代の男性ですが普段からデスクワークをしているのですが、仕事中は特に問題ないですが仕事が終わって帰宅中に酷い頭痛がするようになりました。
この症状が出るようになったのは半年くらい前からです。
片頭痛がズキズキする感じで帰宅中に結構長い時間続きます。
しばらく頭痛が続いた後は頭痛がしなくなるのですが、この頭痛の原因を知りたいと思っています。
これに良い対処法があれば教えて欲しいです。
けいさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
いわゆる一次性頭痛(他の病気に伴わない頭痛)には、緊張型頭痛、片頭痛、群発性頭痛などがあります。緊張型頭痛は肩こりなど筋肉の緊張に関連して起こり、血管収縮型頭痛とも呼ばれます。片頭痛とは、自律神経のうち、血管を収縮させる交感神経優位の状態が続いた後、その反動で副交感神経が過剰に働き血管が拡張、これによって三叉神経などが刺激され、痛みが起こるとされています。仕事が終わった後や休日に片頭痛が起こりやすい人は、このようなメカニズムが働いてのことではないかと考えられています。
御存知かもしれませんが、交感神経と副交感神経からなる自律神経は、本人の意志で直接的にはコントロールすることのできない神経で、心身にストレスが掛かったときに交感神経が、リラックスしているときには副交感神経が優位となります。自律神経は中立を保つようになっているため、ふつうであれば一定の時間が経てば痛みは治まります。
ごく簡単に一次性頭痛について説明しましたが、重篤な疾患を除外するためにも、まずは医療機関への受診をお勧めします。ただ原因が見つからない場合も多く、また原因として考えられることは多岐にわたり、特定できないことも少なくありません。服薬も含めて治療法はさまざまありますが、何を行うにおいても心がけた方がいいことは共通しています。
交感神経、副交感神経のどちらもが過剰にならないようにし、頭痛やその他の体調不良を予防・軽減するために行いたいこととして、
・仕事中でもまめに休憩するなど、根を詰め過ぎない
・ストレスを溜め込まない
・規則正しい生活
・栄養バランスの取れた食事
・日ごろから適度に運動する
などが挙げられます(一般的に健康によいとされていることです)。
活動とリラックスのバランスが大切ということを自律神経(いわゆる西洋医学)の観点から述べましたが、これは東洋医学の「陰陽」「五臓」「気血」などの概念から見ても変わりません。
以上、参考までです。
年齢的にいわゆる老眼になってきたのかもしれませんが、日常生活では近くの物を見ることに困ることはまだありません。
しかし、特に運転中に目の不調を感じることが多くなってきました。
運転をしていて、1時間ほど経ってきたり、疲労が出てくると、ピントが合いにくくなってきて、特に前を走っている車に対して、ピントが合いません。
距離感が分からないということではないのですが、今のところはピントが合わない違和感のようなものが強く、そのまま継続していても治ることはありません。
休憩すれば少し回復しますが、完全に戻るわけではなく、どう対処したら良いのか、治療等を受けた方が良いのか、迷っています。
ひとりもいさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸の上田です。
ご投稿された症状についてですが、老眼以外の可能性を除外するためには医療機関での検査が必要です。
今回のひとりもいさんの症状が加齢によるものだったと仮定して。
水晶体の厚さを調節する筋肉の機能低下などによって、ピントを合わせづらくなります。症状緩和のために一般的にいわれている対処法は、スマホやパソコンの使いすぎや長時間の車の運転など、目を酷使することをなるべく避け、網様体筋などの筋肉が固まってしまわないよう、一定の時間近くを見たら遠くを見るようにする、こまめに目を休める、目薬の使用などです。
表面化している症状ばかりに注目するのではなく、体全部を一つの生命体として捉えることを重視する東洋医学(中医学)において、目の働きは肝との関りが深いとしています(東洋医学の肝や後述する腎は、西洋医学の肝臓や腎臓と同一のものではありません)。
目を滋養する栄養物質が「血(けつ・近代西洋医学でいうところのおおよそ血液に相当)」であり、体内の必要なところへ血の配分を行うのが肝の働きです。血の前駆物質である「精」をとの関りが深いのが腎で、目のことを考えるときにとくに重要となるのがこの二つ、肝と腎です。
肝腎の養生のために不可欠なのが質量ともに充分な睡眠、必要とされる栄養(栄養不足にならないこと)、およびストレスを溜めないこと。何らかの治療を受けるときも、患者さん自身のこれらの実践によって治療の効果が高まります。ここでいうストレスは目にかかる肉体的なものだけはなく、精神的ストレスによって肝や腎は疲弊します。
当然、肝腎の機能低下は老化によっても生じますが、症状が単なる老化ではなく病的な要素を含むものであれば、そこへの働きかけによって進行を緩やかにすることは可能です。
以上、参考までです。
初めての育児に奮闘している主婦です。
まだ授乳が必要な年齢の子供がいるのですが、産後1ヵ月目くらいから猫背がさらに悪化したと感じています。
元々姿勢がいい方ではなかったのですが、子供が産まれてから授乳をする時にどうしても姿勢が悪くなってしまうことから、出産前よりもさらに猫背が悪化したと鏡を見て感じています。
見た目の問題だけではなく、腰や首に痛みを感じることもあります。
授乳中でも猫背を改善させられる方法がありましたら教えていただきたいです。
キラキラさん、日々の子育て、ご奮闘されているとのこと。喜ばしくも大変かと存じます。
授乳には、その人なりの授乳しやすい姿勢(フォーム)があります。速く走れるフォームやホームランを打ちやすいフォーム、またはピアニストやギタリストが楽器を演奏するとき、書道家が高いパフォーマンスを発揮しようとするときのフォームと同様です。
なるべく無駄のない理に適ったフォームが理想ですが、走る、打つ、奏でる、書くといった身体に負担が掛かることをやる以上、それによって不具合(キラキラさん場合は腰や首の痛み)が生じるのはある程度は仕方がないのかもしれません。
姿勢も含め肩こりや腰痛がひどくならないよう努めるのが、現実的な対応ということになるでしょう。
筋疲労緩和によいとされるのが、入浴などで患部および全身をしっかりと温める、首や腰周りを中心とした運動(ストレッチ・筋トレ等)です。日常生活の中で猫背にならないよう気を付けつつ、わずかな時間でもこれらのことができるといいですね。また充分な睡眠時間を確保したいところではありますが、現在は難しいことと思います。
授乳が終わったら終わったで、大変なことはあるでしょうが、お子さんのお体と同様に、ご自分の心身も大切にされてください。
普段デスクワーカーをしている30代女性です。
20代の始めあたりから肩こりや腰痛に悩まされるようになりました。
肩は首の横の僧帽筋の辺りが常に張っていて、集中して作業をした後は特にパンパンに張って固くなりひどいときは頭痛や吐き気がしてきます。
腰痛はずっと立ちっぱなしの状態が続くと、腰の根本辺りが軋むように痛みます。
自分でも色々と試してみましたがいまいち効果が出す、どうしたら改善できるのか改善方法があれば知りたいです。
林さん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田と申します。
肩こりと腰痛、お辛いことと思います。
肩こりや腰痛を対症療法的に緩和する方法はたくさんありますが、何を行うにしても、肉体的精神的ストレスに対しての許容量を増やすことと、疲労を溜めないことが大前提となります。長く患っている場合はとくに重要です。
慢性的に疲労が溜まっている状態で、肩こりや腰痛だけを何とかしようしてもなかなか効果はみられず、みられとしても一時的なものとなってしまいます。
肩こり腰痛をよくするためには他の病気と同様に、栄養バランスのとれた食事と、質量ともに充分な睡眠が必須です。空くべきときにお腹が空いて、眠くなるべきときに眠くなることが大切です。そのために有効となるのが適度な運動です。
筋力、持久力、柔軟性をそれぞれ高めることができれば理想ですが、爽快感を感じられる全身運動であればどのようなものでも構いません。また正しいとされる姿勢は姿勢維持筋によってつくられるため、そのような意味からも正しいフォームでのスクワットなどは推奨されます。合わせて、机やイスの位置等の確認もされればよろしいかと思います。
運動をきっかけにして好循環が生まれ、肩こりや腰痛によい影響を及ぼしていることを実感するのに、一般的に3~6ヵ月です。
無理のない範囲で継続されてください。
以上、参考までです。
私の今の身体の悩みは、これまでは感じることがなかった足の関節(くるぶしあたり)の違和感や、生理前の腰と脚の違和感です。
どちらも痛いまではいかないのですが、何となくだるい感じというか鈍い痛みを感じるような感じです。
どちらも40代になってから感じるようになり、痛いわけではないので放っておいていますが、理由が分からず不安になることがあります。
おそらくですが、勝手に徐々に更年期が近くなってきているからかと思っています。
じゅんさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田と申します。
関節に不具合を生じる疾患には多数あります。ご心配であれば、医療機関を受診するということになりますが、原因が特定できないことも多くあります。
女性は更年期を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンの減少によって関節の柔軟性が失われがちになり、違和感やこわばりを感じやすくなります。
東洋医学では、関節にまつわる病態は「腎」との関りが深いとしています。※西洋医学の腎臓と同じではありません。
腎の衰えを「腎虚」といい、腎虚の症状として多いのが、足腰の衰え、骨密度の低下、毛髪の減少、白髪、耳が遠くなるなど、いわゆる老化現象とよばれるものです。老化は生きている以上誰にでも起こるもので、老化は病気ではありません。しかしこれらの症状が病的に現れた場合は治療の対象となります。
病気であってもなくても、血液検査等の検査で異常がみられたとしても、みられなかったとしても、日常生活において心がけたほうがよいことは変わりません。予防に勝る治療はありません。日々をなるべく快適に過ごし将来的に大きな病気を未然に防ぐために、以下のことはポイントとなるかと思います。
・無理をしない
更年期に起こる心身の不調は、体に起こる変化だけでなく、取り巻く環境の変化(親の死別、子育てが終わるなど)が影響する場合も少なくなく、がんばることは一層のストレスとなってしまいかねません。時が来れば自然と治まると自分に言い聞かせ、日々を過ごすとよろしいかと。
・正しい食事
どのような疾患であっても「何を食べるか、もしくは何を食べないか」ということはとても大切です。甘いもの、脂っこいものをなるべく控え、食品添加物を多く含むものは避けるようにしましょう。完璧を求めず、和食を中心とした食生活を心掛けるとよいと思います。
・入浴時には湯船に浸かる
関節周りの血行をよくするためにもしっかりと湯船に浸かり、体を温めることは大切です。関節周りなどのセルフ灸もよいと思います。また、可能であれば少々の運動もしたいところです。
以上参考までです。
お大事にしてください。
自分は日頃から事務作業を多くこなしています。
その場合は多くの時間を椅子に座って机で過ごします。
中でもパソコンでの入力作業が多く、最近ではそれが悩みの時間にもなっています。
キーボードで入力する時に腕を構え、指を動かす。
こんな作業でも繰り返している内に体に負荷となります。
現在は特に使う側の右肩が重く、慢性手にこりが残った状態になっています。加えて手首、腕部分も同じような状態にあります。
肩が重いとその他の私生活でも行動がスムーズにいかないことでストレスです。
仕事を続けながらもこの解消となるケア術があれば知りたいと思っています。
ぶんぐるさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
慢性的な肩こり、お辛いことと思います。
肩こりは入力作業には宿命的なものとはいえ、なんとか症状を軽くしたいものですね。
本来、筋肉は横になっているとき以外、収縮し過ぎず、弛緩し過ぎず、適度な緊張状態が自然に保たれるようになっています(収縮し過ぎ、弛緩し過ぎは困ります)。
しかし長時間同じ姿勢が続くなどのことにより、この機能が低下します。特に首肩周りの筋肉は、重たい頭を支えていることもあり、こりやすい部分です。
動きの少ない(固定された)筋肉はポンプ作用が働かず血流が停滞、局所に生じた「コリ物質」の情報が脳に届き、肩こりとして認知されます。
同じ姿勢を取り続けないこと(できれば横になる)が予防解消となりますが、なかなかそういわけにもいきません。そこで、まめにストレッチや首肩の運動(全身運動も可)をする、というのが現実的な一つの対処法となります。患部を押しながら、伸ばす、動かすなどの方法も織り交ぜながらやってみてください。器具を使うのもいいかもしれません。ストレッチは、できれば一つの筋肉を伸ばすのに30秒は行うとよいと思います。
また、眼精疲労と肩こりは深く関係しますので、そちらの観点からのアプローチも効果的です。
具体的には、目をつむる、目周辺のマッサージ、タオルなどで冷やすor温める(気持ちのよい方を行ってください)など。
さらには質量ともに充分な睡眠や正しい食生活がとても重要です。睡眠不足や栄養不足、胃腸に過度の負担をかけるなどのことは、本来体に備わっている治癒力や恒常性維持力(本来の状態を保つ力)を鈍らせます。
対症療法に体が素直に反応するためにも、このようなことを日頃から留意されるとよろしいかと思います。
以上、参考までです。
お大事にしてください。
以前はそれほど痛いように感じていなかったのですが、30代を過ぎてしばらくしてから、生理前に必ず来る腰痛が酷くなりました。
初めは「ちょっと痛いかな?」くらいなのですが生理日が近づくほどに脚の付け根と腰がズキズキ痛むようになりました。
湿布を貼ったり鎮痛剤を飲みますが根本的な改善にならず、マッサージをしてもあまり良くはなりません。
特に就寝時に痛い時は寝返りをうまく打てない時もあり寝つきが悪くなってしまっています。
菜のはさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
ひどい生理痛、お辛いことと思います。
東洋医学(中医学)に次の言葉があります。
「急なれば標を、緩なれば本を」
痛みや症状の激しい急性時はとりあえず応急的に対処し、痛みや症状が治まっている慢性時には、体質改善など根本的な治療をしなければならない、という意味です。
応急処置や対症療法を「標治」、根本をよくする治療を「本治」といいます。本治を継続することによって、標治が必要なくなるのが理想です。
では、本治療とは何をすればいいのでしょうか?
患者さん自身でできることと、治療者にしかできないことがありますが、セルフケアを行うにあたって東洋医学の基本的なことを理解されるとよいと思います。とは言ってもそんな難しいことではありません。また東洋医学と西洋医学で話がまったく異なるというわけでもなく、体にとって大切なことは洋の東西を問わず共通しています。
東洋医学では、体内を巡る「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の存在をとても大切なものとしています。気は生命エネルギー、血は西洋医学でいうところの血液、水は血以外の水分です。これらの巡りが悪くなると病気・体調不良となります。
生理痛の場合、血の滞りが深く関係していることが多く、生理痛をよくするためはいかに血の巡りをよくするかが重要なポイントとなります。血の巡りが悪い状態を「血瘀(けつお)証」といい、血瘀証によって生じた病理産物を「瘀血(おけつ)」といいます。
なぜ、気血水の巡りが悪くなるのかといえば、生まれつきの体質以外に、内因・外因・不内外因の3つがあります。
内因とは過度の感情ことで、基本的なものとして「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」の七つがあり、七情ともいいます。
外因とは気候の変化やそれにともなう気温や湿度のことで、「風・寒・暑・湿・燥・火」の六つがあり、六淫ともいいます。
不内外因とは、内因と外因以外のもので、飲食の不摂生、労捲(過労)、房事、外傷などがあります。
これらを軽減させた上での治療やセルフケアが、より良い効果をもたらします。
◎瘀血を改善し、生理痛を軽減させるために日常的に行いたいこと
・正しい食事
甘いもの、脂の多いもの、食品添加物を控える。
「毎日何を食べるか」はとても重要ですが、完璧にやるのは大変です。和食を中心とした食事にしましょう。
・適度な運動
適度な運動(活動)が気血水の巡りをよくします。無理のない範囲で続けましょう。また運動によって睡眠が良質なものとなります。
・しっかりと湯船浸かる
体が冷えていると瘀血ができやすくなります。毎日の入浴は、生理痛改善のためには欠かすことができません。
・ストレスを溜め込まない
ストレス(七情)が気血水の巡りを悪くします。自分なりの健康的な方法でストレスを解消しましょう。
以上参考までです。
お大事にしてください。
とにかく腰痛がひどい状態です。
座っていると腰が固まってしばらく伸ばせなくなります。
また、長い時間寝て起きると、大体腰が痛くなっています。
ひどいときにはしばらく起き上がれなくなって会社を休む、あるいは遅刻と言うことになってしまいます。
腰ベルトをしたり、腰痛のための運動をいくつか試しているのですが、一向に治ったり良くなる気配がなく、いつも腰に爆弾を抱えているというような状態です。
やはり手術などの方法しかないのでしょうか?
たけっちさん、こんにちは。馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
腰痛がひどいとのこと、お辛いことと思います。
たけっちさんの現在の腰痛は、どのくらいの期間続いているものでしょうか?
急性のもので、かつ過去に腰痛の経験があまりないのであれば、十分な休養を取ることで多くの場合、痛みはやわらいでいきます。逆の言い方をすれば休養が必須ということになります。
急性腰痛(ぎっくり腰)は本人の意識に関わらず筋疲労という前段階があり、疲労の蓄積した患部(腰)の筋肉に、捻る、伸びるなどの刺激が加わり、その部分の筋線維に微少断裂が生じることで起こります。多いのが、後ろを振り向こうして、顔を洗うため、もしく下にある物を持つために前かがみになろうとして、などの時です。
損傷した筋線維は患部を保護しようと収縮し、その収縮した筋肉によってさらに痛みが起こるという「痛みの悪循環」が生じます。この悪循環を断ち切るためのきっかけとして鍼治療は有効です。場合によって1回の治療によってかなり痛みが軽減することもあります。ただし、鍼灸によって過度に収縮した筋肉をやわらげることはできても、微少断裂した筋線維が再生するまでには多少なりとも時間がかかります。
痛みが慢性的なもので、痛み止めを飲むなどいろいろな方法を試したがよくならない場合、「痛みの感受性が必要以上に敏感になっている」ということも考慮しての対応が推奨されます。
痛みは、痛いのは患部(今回のたけっちさん場合は腰)ですが、それを認識するのは脳です。痛みは体の異常を知らせてくれるシグナルとして非常大切なものですが、必要以上に強く感じてしまうと日常生活に支障をきたしてしまいます。このような腰痛は決して珍しいものではありません。痛みの感受性が敏感になりすぎてしまう最たる原因はストレスです。少しずつ悪化した「痛み自身」がストレスになることや、「会社を休まねばならない」といったプレッシャーなど、痛みによって生じる二次的なものが要因となることもあります。
そこで、敏感になり過ぎた痛みの感受性をもとに戻すために必要なことは、「そのようなメカニズムによって起こる腰痛がある」という患者本人の理解と、十分な休養(質量ともに充実した睡眠)です。もし会社を休まなければならないときでも、「この休みは自分にとって必要なものなんだ」という気持ちの切り替えです。
ストレスから身を遠ざけることができればいいのですが、お仕事もあるでしょうし、完全に休養するなどは難しいの現実です。自分が心地よいと感じる時間をしっかりと確保し、悪循環を好循環へと変えて行ってください。可能であれば軽めに運動した方がいいです。ただ運動によって痛みが悪化するようであれば無理は禁物です。お大事にしてください。
20年以上、腰痛に悩んでいます。
ひどいときには肩や目にも影響して、最終的には頭痛も伴います。
医師からは、長時間デスクワークと運動不足が原因と言われ続けています。
しかし、仕事の仕方を変えることは難しいですし、家に帰ったら家事と育児に追われる現状では、自分のために運動をする時間も取れません。
もちろん、仕事の休憩時間に10分ほどであれば自分の時間を取ることはできますが、その10分を腰痛改善のために有効に活用できていないのが現状です。
この10分を腰痛改善のために有効活用する方法を教えていただきたいです。
もんぴさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
20年以上の腰痛、大変お辛いことと思います。
腰痛の原因にはいろいろあると考えられていますが、運動不足もそのうちの一つです。運動不足によって筋肉が収縮したままで患部(腰)の血流が滞ると、血中に生じた発痛物質によって痛みが起こります。
つまり筋肉を伸張(ストレッチ)させるなど、血液循環を良好にすることで痛みが軽減する可能性があります。腰部の筋肉は体前屈にってストレッチされます。たとえ1分の体前屈でも、やる前とやった後ととは、一時的かもしれませんが、腰の筋肉が伸びて、柔軟性の高まりを感じられるでしょう。
また緊張した筋肉の弛緩、血行促進のためには入浴も効果的です。入浴により心身ともにリラックスすると、副交感神経がよく働くようになり、肩や目に対しても好影響を及ぼすことが期待できます。
「小さなこと」を重ね、良い方へ向われててください。
デスクワークをしております30代女性です。
1週間前に健康を考えてスクワットをやり始めました。
普段運動していない事が負担になったのか、3日前から膝がズキズキ痛む様になりました。
何もしていなくても両膝が痛くて歩くのもしんどいです。
もちろんスクワットも中断しています。
まずこの痛みを何とかしたいので、マッサージなど良い改善方法は無いでしょうか。
また、私の様に普段運動していない人でも負担無く出来るエクササイズ等があれば教えて欲しいです。
ずんだ餅子さん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
膝が痛いとのこと、お辛いことと思います。
健康のために運動することはとても大切です。スクワットをしたのは決して間違いでありません。ただ普段やり慣れていないことをやったために、体ついて来れなかったのでしょう。もしこのまま痛みが無くならないのであれば医療機関の受診が必要となるかもしれませんが、少しずつでも痛みが引くのであれば、様子をみながら運動を再開することが望ましいと考えます。運動をしなければ筋肉は強くなりません。
スクワットは関節の可動(膝の曲げ伸ばし)が伴なう運動であるため、痛みが増すようなときは適切ではありません。そこでスクワットの前段階として次のようなエクササイズがあります。
①椅子に浅く腰掛け、両手でイスの縁をつかみ上体を安定させる
②片方の脚(膝)を伸ばし、伸ばしたままその脚を上下に動かす
膝の上の筋肉(大腿四頭筋)に力を入れ、またその部分を使っていることをしっかりと意識することで効果が高まります(意識性の原則)。ちなみに筋肉の伸長と収縮を伴なわないこの運動形式を「等尺性筋収縮(アイソメトリック)」と呼び、リハビリにおいて多く用いられます。
痛みの軽減に合わせてスクワットを行うようしていきますが、最初のうちは可動域を小さくして行います(クォータースクワット)。
スクワットの正しいとされているフォームは、腰を落としたときに、横から見て、膝が爪先より前に出ないようします。バランスを取りやすくするため、イスやテーブルに手をついて行ってもいいかもしれません。ちなみにわざと膝を出し、過度に膝に負担をかけるやり方もあります。
無理をせず、でも確実に、あせらず、運動を楽しんでくださいね。
時々手がこわばり、おにぎりをにぎる時のような手の形で固まります。
そこからグーにすることはできますが、パーにするにはとても力を入れないとできなくて、パソコンでのタイピング作業などができなくなります。
症状が出る頻度やタイミングは様々ですが、少なくとも朝一になることはなく、仕事をしていると、ちょっと開きにくいな、と感じ、気づけば全然開かなくなる、ということが多いと感じます。
基本的に右手に出ることが多いですが、両手に出るときも稀にあります。
左手だけに出ることは今までありません。
しびれや痛みはなく、ただただ手が開きません。
ちょうど症状が出ている時にMRIもとってもらいましたが、脳・首に異常は見られませんでした。
過去、カリウム不足かもということで点滴を打たれたこともありますが、症状は改善しませんでした。
さかなさん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
さかなさんの状態を考えてみました。
手首や手指を曲げ伸ばしする筋肉には多数あります。
主に①指を曲げる筋肉(グーを作る筋肉)・手首を掌屈させる筋肉(手のひら側から肘にかけての筋肉、気をつけをしたときの内側の筋肉)と②指を伸ばす筋肉(パーを作る筋肉)・手首を背屈させる筋肉(手の甲から肘にかけての筋肉、気をつけをしたときの外側の筋肉)に大別できます(複雑なことは割愛します)。
①の筋肉がうまく動かなくなると。指を伸ばす、パーを作る、手首を背屈することが難しくなり「下垂手」と称される状態(おにぎりを作るときの手の形)になります。
パソコンでのタイピング作業は①の筋肉が緊張した状態が続くために、筋疲労から機能低下することがあります。
つまり改善のためには、①の筋肉を緊張させる状況をなるべく避け、同筋肉の過緊張を積極的に緩和させることが有効であると推察されます。
自分でできる具体的な方法として、①に対してのマッサージやお灸、アイシング、テーピングなどがあります。お灸とアイシングでは全く逆のように思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。ただしアイシングは一回につき20分程度に留めておいたほうがよいでしょう。ちなみに湿布薬は血流を低下させるために、長期に渡る使用は病状を悪化させます。
①の筋肉の緊張を和らげた状態でタイピング作業を続けるための、手首の下におくパッド(枕)が市販されているので、試してみてもよいかもしれません。
脳や首に異常がみられなかったのは幸いでした。
カリウムの点滴では症状は改善されなかったとのこですが、どのような状況であっても、バランスの取れた食事、質量ともに十分な睡眠、適度な(無理のない程度の)運動は大切です。
以上、参考までです。
お大事になさってください。
デスクワークをしている40代の男性ですが、毎日物凄い量の文章をキーボードを使って入力していくこともあって手首のところに痛みを生じてくるようになりました。
痛みが出た時は湿布を貼っていましたが、最近ではその湿布でも痛みが緩和することがありませんでした。
そこで整体院で手首の痛みが取れないかどうか考えました。
手首の痛みは整体院で緩和することができるのでしょうか?
それと自宅でできる手首の痛みの緩和のセルフケアもあれば教えて下さい。
のっちさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
手首の痛み、お辛いことと思います。
職業病の多くは①過使用(オーバーワーク)によるものです。
対応の仕方として重要なのは、②痛くならないようにすること(安静、使用頻度を下げる)と、③積極的に痛みを取り除くこと(整体など)の双方です。
理想は①を減らし、②③を増やします。当然ですが①が少ないほど、②③が多いほど(やり過ぎには注意)早い回復が望めます。これはどのような疾患であっても同じです。
骨折などであればギプスで固定し骨がつくのを待ちます。骨以外の組織(筋肉、腱、靭帯など)であっても同様のはずですが、なまじ使えてしまうとついつい使ってしまい、痛みが長引き、なかなか治癒に至らないということになります。
以上のことを踏まえた上で、整体やセルフケアは痛みの緩和、組織の修復に有効です。ご自分でできることとしては、患部やその周辺のマッサージ・ストレッチ、お灸、アイシングなどがあります。いずれもやり過ぎはダメです。お灸とアイシングはまったく逆の効果を生みそうですがそうではありません。ただしアイシングは一度に20分以上はやらないほうがよいでしょう。ちなみに湿布は血流を滞らせるため、長期間の使用は逆効果になります。
お仕事である以上、患部を完全に休ませることは現実的ではありませんが、かかる負担を少しでも減らすためにテーピングやサポーターを利用するのも一考です。また、キーボードを打つ際に、手首を安定させるためのパッド(枕)なども販売されていますので、そのようなものを試してみるのもよいかもしれません。
以上、参考までです。
お大事になさってください。
私は半年前に仕事を転職しました。
以前は営業をしていたのですが、いろいろな事情により事務をしています。
以前の仕事よりデスクワークが多いため今までに経験したことのない肩こりになり、肩こりからの頭痛が慢性的にあらわれてきています。
病院で診察してもらったところ脳への異常はなく、筋肉が硬直しておこる頭痛と診断がおりました。
予防としては、ストレッチや運動をすることと言われたので、自宅でストレッチとジョギングをしています。
何かほかにおすすめの予防方法はありますでしょうか?
もみじさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
肩こりと頭痛、お辛いことと拝察いたします。
病院で診察された通り、筋緊張性の頭痛は、肩こりなど筋肉の緊張がベースにあります。緊張した筋肉により血管が収縮するために血管収縮性頭痛と呼ばれることもあります。
よって、本疾患緩和のためには、過緊張している筋肉を弛緩させ通常の状態に戻す必要があります。
筋緊張は、長時間同じ姿勢をとるなどの肉体的ストレスだけでなく、精神的ストレスによっても生じます。
つまり、筋肉の緊張を取り除くためには、精神的にリラックスすることが有効となります。具体的な方法として、入浴や暗い部屋で目をつむるなどが挙げられます。ちなみに湿布は血流を滞らせるために長期間の使用は逆効果となります。
その他、病院や治療院に行かずにできる方法として、置き鍼、テーピング(誰かにやってもらってください)などがあります。
また、頭痛に限ったことではありませんが、睡眠不足は大敵です。しっかりと湯船に浸かり、質量ともに充分な睡眠を確保してください。
以上、参考までです。
お大事になさってください。
以前から食事が苦手です。
顎関節症のように常時顎が痛いという訳では無いのですが、長い時間食事をしていたり、肉くらい固いもの、弾性のあるようなものを食べていると顎が痛みだします。
鈍痛のような顎が外れたかのような、もしくは筋肉痛のような痛みです。
元々噛み合わせが悪いのですが、一応歯科治療はある程度行っています。
こういったものは歯を削ったり、歯を矯正しない事には絶対に治らないのでしょうか。
食事がつらいので、何か改善方法があれば知りたいです。
ぺんだこさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田と申します。
「噛む」ときに活動する筋肉はいくつかありますが、当たり前ですが、これらの筋肉も他の筋肉と同様に、使わなければ衰えます。
日ごろから噛むための筋肉を働かせることが必要です。少しずつ、噛むことに慣れましょう。ガムを噛むのも有効です。この際、均等に噛むようにしましょう。
歯科治療は行っているとのことですが、受診すべきは、ここでは、虫歯治療などを行う通常の歯科ではなく、矯正歯科や口腔外科だと思われます。心配であれば専門医の診断を仰ぐのも一考です。
60代男性、38年間務めた会社を定年退職して現在は無職です。
体力を使う仕事だったため、腰痛が持病のようになって10年以上悩んでいます。
腰痛には四六時中悩んでいて、特に朝起きた後がひどいように思います。
いつも腰がずきずき痛んで、歩くのもつらいことが頻繁にあります。
薬局で市販薬(シップ等)買ってきては、貼っているのですが、ほとんど効き目はありません。
病院で診てもらうこともあるのですが、しばらくは楽になっても、日数が経てばもとに戻ってしまします。
何か腰痛が良くなるためのいい方法はないでしょうか?
benchanぺんだこさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
10年来の腰痛で苦しんでおられるとのこと、お辛いことと拝察いたします。
腰痛には、急性のもの、慢性のもの、慢性腰痛がベースにある急性のものがあります。急性腰痛の場合、ファーストチョイスはいわゆる整形外科的治療です。しかし整形外科的治療を行ったものの、改善がみられない長期に渡る慢性腰痛の場合、これまでと同じ治療を続けていても、よくなることはあまり期待ができません。
腰痛は、痛むのは患部(腰)ですが、その痛みを認知するのは脳です。よって痛みの感受性が高まるとちょっとした刺激を大きな痛みとして捉えてしまうことがあります。
痛みの感受性が高まってしまう最たる要因はストレスと考えられています。痛みそのものがストレスになることもあります。またストレスは交感神経を興奮、血管を収縮させることにより、発痛物質が局所に滞り痛みを悪化させます。よって、血流を停滞させる湿布薬の長期間の使用は逆効果になります。
benchanぺんだこさんの腰痛が該当するかはわかりませんが、昨今、福島大学などだけでなく、「そのような腰痛が存在する」という認識を、治療者、被治療者の双方が共有した上で治療を進めていくことは通常のものとなっています。一般的な腰痛治療(整形外科的治療)を行ったものの緩解がみられない場合、心療内科的なものも考慮された治療が行われます。
そこで患者さん自身にとって重要なのは、「痛みは脳によって認知される。または痛みは脳がつくり出す」そのようなことが深く関係している腰痛があるということを知り、その上での一般的に慢性腰痛によいとされていることの継続です。
「腰痛は怒りである」「人はなぜ腰痛を選ぶのか」「椅子がこわい」などの本を読んで腰痛が楽になることもあるようです。
以上参考までです。
お大事になさってください。
10代です。普段はバレーボールをしています。1週間ほど前から膝の内側がピキっと痛いです。特に歩く時に痛いです。1週間ほど前の遠征で床がとても滑り、足がM字になるように転んでしまってから痛い気がします。
詰んだ餅さん、こんにちは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
その後、膝の具合はいかがでしょう。病院には行かれましたか。
今回の詰んだ餅さんの状態は、「膝(ひざ)内側側副靭帯の損傷」と思われます。
膝の痛みで対して病院で行われることは主に、レントゲン検査、湿布や塗り薬・痛み止めの飲み薬などの処方、リハビリ室でのリハビリ(低周波治療など)ですが、大切なのは再発しないようにすることです。
膝(ひざ)内側側副靭帯の損傷は、スポーツ障害として女子に多くみられます。男子に比べて多いのは、筋力が弱いことが一番の原因です。よって再発を防止し今後もバレーボールを続けていくためには筋トレが必要ということになります。もちろん正しい方法でおこなわければなりません。指導者の考え方にもよりますが、スポーツ行うための筋トレは高校生から(身長が止まってから)というのが一般的です。
筋トレには筋肉を発達させ、筋力を強くすること以外に、正しいアライメントをつくるといった目的があります。アライメントとは位置関係のことです。例えば太ももの骨と脛の骨はまっすぐであるのが正しいアライメントです。X脚やO脚は正しいアライメントではありません。とくに膝の内側側副靭帯を痛めやすいのがX脚です。
よって、スクワットなどを行うときも、そのようなことを意識して行う必要があります。
筋トレなどのトレーニングにはいろいろな種目ややり方があり、正しい指導者がいるのが望ましいですが、指導者がいなければ自分で勉強してやればいいと思います。
痛みがひくのを待って、無理をせず、少しずつ始めてみてください。
昨年仕事を辞めた50代専業主婦です。
昔から肩こりがひどくてそれが原因で生じる頭痛も頻繁だったのですが、仕事を辞めてから肩こりがなくなり、それに伴う頭痛がなくなりました。
しかし、原因不明の頭痛が増えました。
頭の後ろ側がだるくて何もやる気が起きないことが多いです。
もともと片頭痛の持病はあるのですが、片頭痛の場合前兆があり、痛む部位も違い半日程度でよくなります。
原因不明の頭痛は寝込むほどではないけど、慢性的でずっと続きます。
気圧のせいでしょうか?更年期のせいでしょうか?対策はありますでしょうか?
KIWAさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
原因不明の頭痛でお悩みとのこと、心配でお辛いことと思います。
病気や体調不良をよくしようというとき、原因除去ができればいいのですが、原因がわからなかったり、わかっていても除去できない場合もあります。そのようなときでも、できることはあります。病気であってもなくてもやったほうがいいこと、心がけたほうがいいことは変わりません。
東洋医学(中医学)では、病気や体調不良の原因(病因)には、内因、外因、不内外因の三つがあるとしてます。
内因とは、過度の感情のことで、基本となるものは「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」の七つで、七情ともいいます。
外因とは、気候の変化やそれに伴う温度や湿度などのことで「風・寒・暑・湿・燥・火」の六つがあり、六淫ともいいます。
不内外因は、飲食の不摂生、労捲(過労)、房事、外傷です。
これらによって、体内を巡る「気(き)・血(けつ)・水(すい)」が滞ると病気・体調不良となります。気は生命エネルギー、血は西洋医学でいところの血液、水は血以外の水分です。
つまり、どのような病態であっても、心穏やかにして(ストレスを溜めず)、寒さ暑さ等に対処し、不内外因に気をつけ、気血水の滞りを防ぐのが大事ということです。
東洋医学の「急なれば標を、緩なれば本を」の言葉は、急性期には症状をとること(対症療法)を優先させ、それ以外のときは体質改善など根本治療を行わなければならないという意味です。根本治療によって症状(標)がなくなるのが理想です。
そのために積極的にできる方法として、
・正しい食事
甘いものや脂っこいもの、食品添加物を控える。
完璧に行おうとすると長続きしません。和食中心にしましょう。
・適度な運動
運動により気血水の巡りがよくなります。また運動することで自律神経も調います。
・質量ともに充実した睡眠を心掛ける
そのためにも運動(活動)が有効です。
・湯船に浸かる
しっかりと体を温めることで筋肉の緊張がほぐれます。
片頭痛(血管拡張型頭痛)にしても、緊張型頭痛(血管収縮型頭痛)にしても自律神経が関わっており、これらのことは自律神経を調える観点からみても有効です。
以上、参考までです。
お大事にしてください。
兼業主婦です。普段から家事は休みがなく、事務でも働いています。
家事では、かなり重労働、手先を使用していて関節の痛みもあります。
目を酷使することが多いですが、パソコンをはじめとした機械の使用や同じ姿勢での仕事で血流が悪く首から肩にかけて硬くなります。
マッサージや鍼鍼灸に行くと、いつも緊張してるの?しんどくないの?と言われる始末。
体はしんどいと感じる時と、感じていない時があります。また、1週間ペースで肩こりを感じることがあります。
僧帽筋はじめ筋肉には余裕がなく、もう筋力を使用できないような感覚です。
この痛みは表現しようがないのですが、マッサージ機を使って何時間ほぐしても肩が硬くて重たい、しんどい状況。
肩こりではなく他の原因じゃないかと思うくらいです。
定期的にストレッチを行うことで、楽になることもありますが、一時的です。
僧帽筋はじめ肩こりを感じる時とない時があるのはどうしてでしょうか?
ゆふこさん、こんばんは。
馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。
肩こりを感じる時とない時があるのはどうしてか、とのお問い合わせの件ですが、以下一般な答えです。
例えば肩こりの場合、こるのは肩ですがコリを認識するのは脳であるため、脳の状態(精神状態、その時の気持ち、気分)に影響されます。
通常、精神的に落ち込んでいるとき、気分が塞いでいるときは、コリや痛みを強く感じ、精神的に高揚しているときにはあまり感じず、コリや痛みをまったく忘れてしまっていることもあります。
またコリや痛みを感じることよりも優先させるべきことがあるとき、コリや痛みは感じなくなります。例として、ボクサーは試合中殴られても痛みをあまり感じません。
コリはあるけれど、それを感じないケースもあれば、他覚的にはこっていないのに(他人が触ってもこっているとは言い難いのに)、本人はコリを感じているケースもあります。
以上参考までです。
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